AR技術でSFアニメの世界観が現実に、キャラクターに会えるライブ配信アプリ「hololive」がリリース

ここ数年でSHOWROOMLINE LIVEツイキャスなどリアルタイムに視聴者とコミュニケーションがとれるライブ配信サービスは一気に普及した。今年はそこにコマースの要素を掛け合わせてライブコマースサービスも盛り上がりをみせているが、配信を行う演者は基本的に人間だ。

でも人間だけではなく、キャラクターによるライブ配信にもニーズがあるのではないか。本日リリースされた「hololive(ホロライブ)」は、まさにキャラクターが生きているかのような感覚を味わえるライブ配信アプリだ。

hololiveではVRやARの技術を活用して、キャラクターによるライブ配信を実現。キャラクターの3D映像を現実空間にAR投影すれば、まるで自分と同じ空間でライブが行われているかのような体験ができる。ライブを視聴しながらコール&レスポンスを楽しんだり、キャラクターの写真や動画を撮影したりすることも可能だ。

キャラクターの操作にはVRデバイスを使用。装着した人間の顔や体の動きなどがリアルタイムに表示される仕組みになっている。

対応機種はARKitに対応するiPhoneとなるが、その他のデバイスでも非ARモードでライブ配信を視聴できるようにしていく方針。合わせて今後はゲームやアニメのキャラクター、バーチャルアイドルによるライブ配信を随時追加していく予定だ。

hololiveを提供するカバーは2016年の創業。2017年8月にはみずほキャピタル、TLMおよび個人投資家数人から約3000万円を調達しているほか、VR・AR関連のスタートアップを対象にしたHTCのアクセラレータープログラム「VIVE X」に日本企業として唯一採択されている。カバー代表取締役の谷郷元昭氏は、地域情報サイトの「30min.(サンゼロミニッツ)」を手がけた(現在はイードに譲渡)サンゼロミニッツの創業者。また、アエリア元取締役でエンジェル投資・スタートアップ支援を行う須田仁之氏、アジャイルメディア・ネットワーク元CTOの福田一行氏が参画している。

なおカバーでは、ARKit非対応環境のユーザーにもhololiveを体験できるよう、12月21日20時からLINE LIVEでの配信も行うとしている。

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TechCrunch Japan

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