ARMの次世代チップは人工知能にフォーカスした設計になる

ARMが今日発表したDynamIQなるものは、同社の次世代モバイルプロセッサーの基礎となる新しい技術だそうだ。モバイルのチップメーカーは将来の製品について語るとき、すごく饒舌だが、とくに今回のARMは“マイクロアーキテクチャの2011年以降における最大の変化”という、最大級の主張だ。

同社がとくにプロセッサーのスピードを強調するのは、将来の人工知能を意識しているからだ。確かに人工知能は、今後数年間、モバイルコンピューティングにおいてもますます主流の技術へと成長していくだろう。それは、スマートアシスタントや自動運転車や、それらを超えるものが、おびただしく繁茂する未来だ。

このチップメーカーのAIに関する主張は、確かに謙虚ではない。3年ないし5年後には、今の50倍の性能になるそうだが、しかしその数字は、同社によれば、あくまでも今あるAIアルゴリズムに基づく“控えめな予想”だそうだ。

その技術の普及についても、ARMは控えめな言い方をしない。そのほかのモバイルチップメーカーが自分の製品について言うときと同じく、同社も、モバイルに限定されないさまざまな広範囲なコンピューティングプラットホームをターゲットにする、と言う。確かに同社はここ数年のIoTデバイスの大ブームにおいて、多芸なコンポーネントメーカーとして自己を確立したから、これだけ大言壮語する資格があるかもしれない。

DynamIQチップの同社による位置づけは、(今後ワークロードがさらに増える自動運転車の)車載用と、インターネットに接続される家庭用デバイス、そしてもちろん、スマートフォンなどなどだ。Microsoftはすでに12月に、今後のアプリケーションの基礎をまとめ上げ、それらのアプリケーションはARMのモバイルプロセッサーに載る、と発表した。そのオペレーティングシステムが、より多様なデバイスに使われることを期待しているのだ。

またMicrosoftは先週ARMにおいしい言葉を進呈し、Windows Server OSは同社のチップでも動く、と言った。そのニュースが、今日の発表の前触れだったのかもしれない。ARMはDynamIQのアーキテクチャを、サーバーやクラウド、そして最近の新しいネットワーキングアプリケーションを担うコンピューティングハードウェアにも、推していくつもりだからだ。

発売日などは発表されなかったが、2021年までには、ハードウェアパートナーたちが今よりも1000億多いARMベースのチップを売る、と述べた。2013年から2017年までの販売総数はおよそ、その半分なのだが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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