ARMアーキテクチャのプロセッサーにこだわるホスティングサービスのScalewayがサーバーの仕様をアップ

Iliadのクラウドホスティング部門Scalewayはここ数年、ARMのチップセットを強く推している。ホスティングの未来はARMのプロセッサーアーキテクチャがベースになる、と信じているからだ。今日(米国時間6/22)同社は、より強力なARMv8オプションをローンチし、そしていちばん安いオプションのコア数を増やした。

プロセッサーのアーキテクチャといっても、Appleを除いて一般的なものといえば、ラップトップやPCならIntelのx86 CPUと、それとほぼ互換のAMDのプロセッサー、そしてスマートフォンは主に、ARMのアーキテクチャに基づくSoC(system-on-a-chip)を使っている。

今年の4月にScalewayは、64ビットのARM機(CaviumのSoC ThunderX)を使った仮想サーバーを立ち上げた。そしてそのいちばん安いオプションは、、めちゃめちゃ安い。USドル換算で1か月3ドル30セント(2.99ユーロ)、ARMv8の2コア、RAM 2GB、SSD 50GB、200Mbit/sの帯域は使用量制限なしだ。

今日のアップデートではこのオプションが2コアから4コアにアップ、DigitalOceanやLinodeなどのエントリーレベルの仮想プライベートサーバーと十分に競合できる性能だ。同社によると、処理能力単価は市場でいちばん安いそうだ。5.99ユーロ払うと、6コア、RAM 4GBになる。

Scalewayは負荷の大きい重要なタスクにもARMアーキテクチャのプロセッサーを載せたサーバーを使うべきだ、と考えている。そのための最大の構成は、64コア、RAM 128GBだ。厚切りステーキのようなこのオプションはもちろん高価(月額279.99ユーロ)だが、16, 32, 48コアという中間的オプションもある。

でもScalewayは今だに、パリとアムステルダムの2箇所にしかデータセンターがない。競争の激しいクラウドホスティング市場でメインの選択肢の一つになるためには、アジアとアメリカにも展開しなければならないことを、自覚していただきたい。

〔関連過去記事(日本語訳):(1)(2)(3)。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))