Audiが全電気車、e-tron SUVの量産開始

フォルクスワーゲン傘下の自動車メーカー、Audiは今週から全電気SUVの生産を始めた。 3年前にフランクフルトで開催されたモーターショーでコンセプトモデルが発表されてから3年後に量産開始となった。

ただし、Audiの電気SUVの実車が公開されるのは9月17日まで待たねばならない。Audiではこの日、サンフランシスコで華々しいお披露目イベントを計画している。

Audiは4WDの電気自動車、 e-tronの量産に向けてここ数年努力を重ねてきた。これまでも価格、航続距離、インテリアなどに関する情報がアップデートされてきた この車両はAudiのブリュッセル工場で生産されている。この工場は2016年に電気自動車の生産拠点として抜本的な改修を受けた。これによりブリュッセル工場はフォルクスワーゲン・グループの電気自動車化計画の要の位置を占めるようになった。

Audiはボディー製造、塗装、組み立てなどすべてのラインを一から作り直したという。また搭載するバッテリーもこの工場で生産される。

このSUVは乗車定員5人で、直流による急速充電が可能、最大出力は150キロワットだ。当初、Audiでは95キロワットのバッテリーで500キロ(310マイル)以上の航続距離があると述べていた。その後この数字は400キロ(250マイル)前後と改定された。今月下旬に実車が世界デビューするのと同時に最終的なスペックも公表されるはずだ。 電気SUVの販売が実際に始まるのは今年末とみられる。

e-tronはAudiが計画している全電気自動車シリーズの最初の製品となる。Audiは2020年までに4ドアGT(Audi e-tron Sportbackコンセプトカーの量産版)およびコンパクト版の生産も開始する。Audiでは2025年までに20モデル以上の全電気車、プラグイン・ハイブリッド車をデビューさせる計画だ。

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滑川海彦@Facebook
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TechCrunch Japan

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