AWSがパートナーをサポートする多彩な新事業をローンチ、とくにIoTと金融サービスを重視

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Amazonのクラウドコンピューティング部門であるAWSが今週、今年のre:Inventデベロッパーカンファレンスをラスベガスで行っている。そのメインイベントに先立って同社は今日(米国時間11/29)、AWSのツールやサービスを売っている同社のエコシステムパートナーのためのキーノートを開催した。そのキーノートで同社は、パートナー事業の大幅な拡張と、ソフトウェアやAPIやそのほかのサービスをAWSのマーケットプレース(AWS Marketplace)で売りたいベンダのための、新しい機能もいくつか発表した。

AWSが発表した新しいパートナー事業はいくつかあり、ひとつは公共部門へ売っていきたい企業向け、もうひとつはAWSのサービスを使おうとする顧客企業を支援する立場のパートナーだ。それらAWSのサービスとは、Redshift, Lambda, Kinesis, Machine Learningなどなどだ。さらに加えてAWSとVMwareは、2017年に統合パートナーシップ事業を発表し、またAlexaのスキルを作っている企業だけのためのパートナー事業も開始される。

これらのパートナー事業に参加した企業は、市場開発のための資金や、さまざまなマーケティング素材、自分のマーケティング素材をブランド化できるたものバッジなどにアクセスでき、場合によってはPartner Solutions Finderでフィーチャーされる(大きく扱われる)。これらの事業はテクノロジー系企業と、コンサルティング系企業の両方を対象とする。

さらにまた、AWS上でIoT金融アプリケーションを立ち上げるユーザー企業を支援する能力のあるパートナーのための事業もある。これらの新しい事業は、マイグレーションやストレージ、DevOps、セキュリティ、ビッグデータなどに注力していくそれらの企業のための既存の事業に加わる形になる。

今回Amazonは、中でもとくにIoTソリューションをAWS上で充実していくことに大きな関心があるようだ。今日のキーノートではAWSのJames Hamiltonが、わざわざ、インターネットに接続された自分のボートを、未来志向の企業にできることの例として挙げたほどだ。これら新しいパートナー事業に参加できる企業の要件を、Amazonは詳細なリストにまとめている。たとえばIoT企業に関しては、これがそのリストだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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