AWSが日/週/月ベースの予約制インスタンスを割引料金でローンチ

aws_logo

AmazonのクラウドコンピューティングプラットホームAWSが今日(米国時間1/13)、新しい料金制を導入し、それを使うと、一日に一定の時間だけ、とか、毎月一定の日だけとかに自分のクラウドアプリケーションを動かす必要のあるユーザが、AWSのサービスをより使いやすい料金で利用できる。

その新しい料金制はScheduled Reserved Instancesと呼ばれ、AWSのユーザはインスタンスを、日ベース、週ベース、あるいは月ベースで、一定の時間だけ予約し利用できる。そのためには、下図のような入力フォームにスケジュールを記入するだけだ。

ec2_sched_ri_find_sched_2

予約期間の単位は1年だが、その代わり標準のオンデマンドの料金の5〜10%の割引料金になる。

割引率は、一般的にAWSの利用が混みあう時間帯は5%、週末など比較的ひまな時間帯は10%となる。

2016-01-13_1531

この新しい料金制は、当面、US East(North Virginia), US West(Oregon), EU(Ireland)の各リージョンでしか利用できない。

ec2_sched_review_and_buy_2

これは、なかなかうまいやり方、と言えるだろう。クラウドのワークロードはむらが多いからね。でも、週日の午後だけに何かの計算をしたい、とか、月初に課金の計算をするだけ、なんてときに、インスタンスをフル契約するのはもったいない。

AWSでもAzureでもGoogleのCloud Platformでも、任意の日と任意の時間にマシンを動かして停止することは十分に可能だが、そんなユーザでもこれまでは、標準のオンデマンドの料金を払っていたのだ。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。