Bandcampのリモート音楽ライブはチケット収入の大半がミュージシャンのものに

ミュージシャンの人生も楽じゃない。ここ半年ほどは特に厳しい。スターと呼ばれるような人たち以外は、ライブやコンサートが主な収入源だが、いまではそれもできない。当分、できそうもない。

Bandcampは、ストリーミングの売上からわずかな金額を得ているような多くのアーティストにとって救世主のような存在だ。中でも人気の高いBandcamp Fridaysでは、毎月1週間の料金を設定している。​ミュージシャンがファンに遠隔演奏を提供する方法を模索している現在、​Bandcampはライブストリーミングをスタートさせる(Bandcampリリース)。

​Bandcampによるストリーミングサービスの提供は、十分に条件が整っている。まず1つには、同社はそのための好意を得ていること。もう1つは既存サービスとの統合により、ファンはコンサートの予定を通知を受けることができること。そしてライブの間、ミュージシャンのグッズが紹介され、演奏を楽しみながら購入することもできる。

セットアップの手順も非常に簡単で、ステージの上でアーティストがちょっとトークをしたくなったらオプションでチャットも用意されている。正直なところ最も魅力的なのは、経費が安上がりなことだろう。​ミュージシャンは自分たちで料金を設定するため、よくあるびっくりするような料金になることもない。Bandcampが受け取るのは10%だけで、しかも2021年3月まで無料だ。

​BandcampにはすでにClap Your Hands Say Yeah、Pedro the Lion、Cloud Nothingsといった有名インディーズバンドを起用している。​ストリーミング機能は米国時間11月17日から一般ユーザーに提供されている。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Bandcamp音楽

画像クレジット:Bandcamp

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(翻訳:iwatani、a..k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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