Bionymのウェアラブル製品ではユーザ本人の体(心臓の鼓動)が認証情報だ

ウェアラブルハードウェアの新しいコンセプトで注目を集めているトロントのBionymの製品Nymiは、心臓の鼓動の波形(heartwave)でユーザを認証する。その波形はその人と密接に結びついているので、盗まれることも失うこともありえないから、これまでにない強力なセキュリティ対策になりえる。今ではパスワード生成器という専用機もあるが、いったん作られたパスワードはふつうのパスワード同様、安全ではない。〔関連ビデオ。〕

トロントの同社本社でBionymのCEOで協同ファウンダのKarl Martinに会った。かなり狭い一つの部屋で技術者チームと一般社員が一緒に仕事をしている。しかしチームは急速に成長しており、近くもっと広い場所に引っ越す予定だ。でも、ハンダごてを握って最新の回路基板をテストしている連中と、電話でパートナーと打ち合わせなどをしている一般社員が一緒にいる光景は、なかなかおもしろい。

同社が最初の予約受付キャンペーンをしたのは9月だが、Martinはその後の進捗について説明してくれた。どうやら、万事順調なようだ。設計の最終決定はまだ遠い先のようだが、約1年前にMartinと協同ファウンダのFoteini Agrafiotiが作った最初のプロトタイプに比べると相当前進している。Martinが心に描くNymiの未来はとても明確で、その中には、着けている人が着けていることに/を気づかない/忘れる、という長期的目標もある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))