Bitcoinが3年ぶりの1000ドルに向かって上昇中

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Bitcoinの話題を聞くのは価格が急に上がったり下がったりした時だけだと感じているだろうか?われわれも同じだ。

今回は急騰している。Bitcoinは先月以来約30%、この3ヵ月で約50%値上がりした。現在の価格は950ドル前後をさまよっている。最後に1000ドル近くで取引きされたのは2014年1月で、その時は 1023ドルに達した ― Mt. Gox関連の大暴落が起きる直前だ。

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しかし今回の値上がりは、Bitcoinではごく当たり前の異常な急変ではなさそうだ。上のチャートに見られる通り、50%の高値はかなり安定しており、クリスマス時期にやや加速している。

そして、半減期Bitcoin Coreのアップデートといったイベントに(少なくとも緩やかに)結びついた価格変動とは異なり、今回の上昇は何か特定の事象が原因ではなさそうだ。もちろん現在世界全般で経済不安が起きているが、株式市場は堅調であり、Bitcoinと並行して取引きされることの多い金相場はむしろ下がっている。

では何が原因なのか?確かなことは誰にも言えない。たぶんクリスマス時期になるとBitcoin周辺に巻き起きる、いつものデマかもしれない。あるいは、単にみんなが考えるよりBitcoinがよくやっているという兆候なのかもしれない。

Bitcoinが消費者の支払い手段として思ったより永続きしそうなことを示唆する事例がひとつある。AirbnbのCEO Brian Cheskyは、2017年の計画を聞かれて、Bitcoin支払いへの対応が、現在最も多く寄せられている要望だと話した。

2017年がBitcoinにとってどんな年になるのか興味深い。世間では消費者支払いプラットフォームとしてのBitcoinは終った(カスタムブロックチェーン等の企業向けソリューションに敗れる)という共通認識だったが、もはやそうではないかもしれない。

いずれにせよ、BitcoinはBitcoinのすることをするだけであり、一獲千金を求めて売買することは考えるべきではない。おそらく失敗するから。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

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