Cerevoが閃光を放つBluetooth搭載スマート・ヨーヨー「7-Magic」を発売

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IoTハードウェアのスタートアップCerevoは10月26日、PCと連動して光を放つ、パフォーマンス用のBluetooth搭載スマート・ヨーヨー「7-Magic」を発売、11月上旬に出荷する。Cerevo直販サイトでの販売価格は2万7777円(税抜)。

7-Magicは、シルク・ドゥ・ソレイユ出演経験を持つヨーヨー世界チャンピオンのBLACK氏と同社により、共同で開発された。10月22日に開催されたTEDxTokyoでのBLACK氏のパフォーマンスにも、7-Magicが使われたそうだ。開発に当たっては、競技用でも使用されるハイエンドヨーヨーのメーカー、香港のC3ヨーヨーデザインと連携し、ベースにはC3社のヨーヨー「INITIATOR」を使用。本体に合計21個の高輝度LEDと本体制御用のBluetooth(Bluetooth Low Enegy)を搭載しており、指定のタイミングでLEDを点灯させることで、音楽や映像に合わせてヨーヨーが光るパフォーマンスを行なうことができる。

 

7-Magicには、パソコンアプリで発光する色・輝度などを設定でき、Bluetoothで接続して任意のタイミングで発光できる「ワイヤレス リアルタイム 発光モード」、パソコン上で流れる映像・音声に合わせて自動的に発光できる「ワイヤレス プリセット 発光モード」、無線環境が不安定な会場でも確実にスタートを制御することができる「USBプリセット 発光モード」の3つの発光モードが備わっている。

IoT開発モジュール「BlueNinja」

IoT開発モジュール「BlueNinja」

7-Magicは、企画から発表まで実働6ヶ月以内という短期間で発売にこぎ着けた。その背景には、簡単にIoT機器を開発できるようにCerevoで開発された、9軸センサーとBluetooth4.0を搭載するIoT開発モジュール「BlueNinja」の存在がある。量産品への組み込みまでを想定し、プロセッサ・通信部・センサ部・充放電回路が一体となったBlueNinjaをベースに、発光回路とメカ部品を組み合わせ、制御ソフトを新規開発するのみとし、短期間での製品化が可能となったという。

Cerevoでは、SIM切替デバイスの「SIM CHANGER デルタ」のような、いわゆる実用的な“ネット接続型家電”のラインアップとは別に、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」に登場する特殊拳銃を再現した「ドミネーター」など、玩具にIoT要素を持たせることで新たな価値を生み出すジャンルとして「スマート・トイ」というカテゴリの製品を展開していて、7-Magicもそのカテゴリに属するそうだ。ヨーヨーとして考えれば価格は高めだが、アートやホビー、スポーツといった分野もあわせた、ライフスタイル全般における“コネクテッド・ハードウェア”メーカーとして、切り込んでいく姿勢が見える製品と言えるのではないだろうか。

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TechCrunch Japan

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