CES、結局DISH Hopperを「ベスト・オブ・CES」に。CNETの賞パートナー契約を解除

CESは今日(米国時間1/31)プレスリリースを発行し、結局DISH Hopper(Slingテクノロジー内蔵)を「ベスト・オブ・ショウ」にすると発表した。同製品は既に受賞を決めていたRazer Edgeと共に2013年最優秀賞の座を分け合う。この決定は、CNETが親会社のCBSから、同製品を候補から外すよう指示されたことを公表したのを受けたものだ。現在CBSはHopperの機能に関してDISHと係争中。

受賞者決定の報告と共にCESは、「近々」ベスト・オブ・CESの新スポンサーを募集することを発表した。CNETとの関係が今後もCESにとって有益であるという確信が持てないためだ。

「CESは、ベスト・オブ・CESアワードに関してCNETと長年有意義な関係を続けてきた」とCEA(全米家電協会)のKaren Chupkaイベント・カンファレンス担当上級副社長は語った。「しかし、現在のスポンサー関係を続けることによって、同社の新しいレビュー方針がわれわれのブランドにマイナスイメージを与えることを懸念している。国際的CESで紹介された「ベスト・オブ・ベスト」製品を見つけ出すための新しいアイディアに期待している」

DISH Hopper with Slingは、放映後24時間以内の番組をCM無しで録画・再生できる。これがCBSのDISH訴訟の争点となっている。CEAは他のテクノロジー関連団体と共同で、Hopperに関してDISHを支持する短い声明を発表した。同社はCNETおよび親会社が下した編集上の決断から距離を置くことを明確に望んでいた。CNETの決定は、他のメディア(本誌を含む)やテクノロジー業界ウォッチャー等から激しく非難された。

リリース文のGary Shapiroによる声明で、CEAはDISH Hopperにを強く支持することを明らかにしている。

高い報道規範で知られるテレビ局の「ティファニー」が、自社が嫌う技術を好意的に紹介することを記者全員に対して禁止したことにショックを受けている。われわれはDISH Hopperビデオレコーダーが、〈ソニー・アメリカ対ユニバーサル・シティー・スタジオ〉訴訟の最高裁決定によって完全に守られていると信じている。単純な事実として、テレビを見やすくすることは法に反さない。 イノベーションと消費者を味方しているだけだ。

CNETへの影響は、すでにGreg Sandovalの退社という形で表われている。彼は辞職の理由を、CBSの編集権の独立に関する約束を信じられなくなったためであると述べた。

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(翻訳:Nob Takahashi)