CES:Switchmateは、配線をいじらずにスマホで壁スイッチを制御できるシステム


威勢のいいスタートアップから、メガ巨人PhilipsやGEまで、今や誰もがスマート電球を作りたがっている。つまるところ、消し忘れた1階の照明を快適なベッドの上から消したいと〈思わない〉人などいるだろうか。

スマート電球は、しかし、ど派手な失敗作だった:誰かが壁のスイッチを押した瞬間 ― 人はそうするものだ ― その価値はなくなる。

Switchmateは、今年のCESでハードウェア・バトルフィールドを戦っている会社で、この問題を反対側 ― 壁スイッチ ― から解決しようとしている。

配線のための工具は一切不要、Switchmateは今あるスイッチの上にかぶせるだけだ。ポンと置いただけですぐにスマホから照明を制御できるようになる。しかも、スマホなしで普通にスイッチを使うことも妨げない。

照明をつけたいけどスマホが近くにない? スイッチを押すだけ。ほら、明るくなった。

あるいは、他の電化製品でもいい。照明スイッチでオンオフができるものである限り、Switchmateはその器具を制御できる。スイッチの先にあるものが照明だろうがミキサーだろうが気にしない。

Switchmateは、配線工事を〈一切〉不要にするために、電源にはバッテリーを使っている。欠点はバッテリーが消耗することだが、同社によると持続時間は8~12ヵ月で充電が可能なため、あまり心配〈しすぎる〉ことではなさそうだ。

Switchmateは、iOSまたはAndroid端末からBluetooth LE経由で約30メートルの距離で操作可能だ。Switchmateのハブをシステムに加えれば、全スイッチがWiFi接続され、地球上のおよそどこからでも制御できるようになる。

家に着いたらすぐに明るくしてほしいって? もちろんできる。設定したスケジュールに沿ってオンオフして、泥棒の目をごまかしたいって?それもできる。

私はこのアイデアを断然気に入った。家にスマート照明を設置したいと〈何年も前から〉思っていたが、これまでに見た電球ベースのソリューションは、ほぼどれもアプローチが誤っていると感じた。これは正解のようだ。

悲しいかな、会社はまだ価格の詳細を話せる段階にないので、一番肝心な部分は未解決だ。それでも彼らは、2月には予約受付を開始すると言っていた。詳しくは、ウェブで。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。