ChatworkがBoxと連携、日本語対応サービスとの連携を増やしSlackとの差別化を図る

同僚とコミュニケーションをとるビジネスチャット「チャットワーク」は、本日クラウドのファイル共有とコラボレーションツール「Box」との連携を開始したことを発表した。

Boxは2005年に米国で誕生したコンテンツマネジメント・プラットフォーム。ユーザーは同僚とクラウドでファイルを共有したり、コンテンツを共同編集したりすることができるものだ。

今回の連携で、チャットワークのユーザーはアプリを切り替えることなくBoxにアクセスし、Box内のファイル検索やファイルの共有権限を設定したり、ファイルURLとファイル名をメッセージで共有したりできるようになる。

チャットワークはBox以外にも連携アプリを増やしていく予定だ。11月1日、チャットワークは2018年春までに17社18サービスとの連携を行うと発表している。連携サービスには無人受付システム「RECEPTIONIST」、プロジェクト管理ツール「Backlog」、マネーフォワードの「MFクラウド経費」などが含まれている。

ビジネスチャットには他にもSlackやHipchatなどがあり、中でもSlackは先日、日本語版をリリースし、注目を集めた。Slackは以前より連携アプリの強化を図っている。SlackのAppディレクトリに掲載しているアプリの数は2016年7月時点で600以上だ。

ただSlackの連携アプリの種類は豊富だが、全て日本語に対応しているのではないし、日本で馴染みのあるサービスばかりでもない。その点、日本のユーザーにとっては、馴染みのある日本発や日本語対応済みのサービスがチャットワークと連携することは、チャットワークを使う差別化となるかもしれない。

チャットワークは2017年10月末時点で、民間企業、教育機関、官公庁など約15万3000社以上、世界205の国と地域での導入があると発表している。

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TechCrunch Japan

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