Chromeのページリロード時間が前より28%速くなった、そのためのアルゴリズムは単純だ

chrome1

Googleが今日(米国時間1/26)、FacebookおよびMozilla(Firefoxブラウザーを作っている団体)との協働の結果、デスクトップとモバイルの両方で、Chromeブラウザーのページリロードが大幅に速くなった、と発表した。Googleのデータによると、Chromeの最新バージョンによるWebサイトのリロードは、約28%速くなった。

ページのリロードは最初期のブラウザーにもあった機能だが、最初のロードでキャッシュにたくわえた画像などのリソースが今でもあるとは限らないので、リロードに際してブラウザーは、Webサーバーに何百回ものリクエストをして、そのことを確認しなければならない。

GoogleのエンジニアTakashi Toyoshimaが今日の発表声明で述べているところによると、ユーザーがページをリロードする動機の多くが、そのページが画面上で壊れていたり、あるいはコンテンツがアップデートされてるかも、と思うからだ。とくに昔のライブブログはアップデートが激しかった。彼の主張では、初期のブラウザーのデベロッパーがこの機能を加えたのは、当時は壊れたページが日常茶飯事だったからだ。しかし今のユーザーは、サイトのコンテンツが新しくなってるからリロードする場合が多い。

そこでChromeのチームは、リロードの処理を単純化して、アップデートされる可能性の高い主なリソースだけを確認するようにした。Facebookのページは、ほかのサイトと大きな違いはないが、それによりリロードが28%速くなった。だから今度からは、そろそろ友だちが可愛いコーギー犬の新しい写真をFacebookにポストしたかな?という確認が、前よりも速くできる。ただしモバイルではFacebookのアプリではなくて、ブラウザーで見るWebアプリケーションのことだけど。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。