CoreOSのKubernetes内蔵商用ディストリビューションTectonicのプレビューが始まる…教育訓練プログラムあり

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今年の初めにCoreOSは、CoreOSオペレーティングシステムとGoogleのコンテナ管理/オーケストレーションツールKubernetesを組み合わせた商用ディストリビューションTectonicを発表した。今日はそのKubernetesがv.1.0を迎え、そしてCoreOSはTectonicの最初のプレビューをローンチした。

Tectonicの有料ユーザは24×7の完全なサポートを受けられ、その対象にはメインのコンポーネントであるCoreOSとKubernetes、Docker、そしてflannel(コンテナのためのCoreOS製のネットワークファブリック)などが含まれる。ユーザがセットアップを管理するためにダッシュボードも提供され、TectonicはAWSあるいは顧客のデータセンターで動かすことができる。プレビュー期間中の料金は月額1500ドルからだ。

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CoreOSによると、Tectonicを利用すると企業は、背後でコンテナの利点を十分に享受しながら、(そのことは忘れて)、企業としての実務レベルに専念できる。また、CoreOSのプライベートDockerレジストリ兼コンテナホスティングサービスQuay.ioを併用すると、よりその効果は高くなる。

今日(米国時間7/21)同社は、Tectonicのプレビューに加えて、Kubernetesのセットアップに関する一連のガイドと、一歩々々詳細に記述したインストラクションをローンチした。またCoreOSはGoogleやIntelと組んで、今年後半にいくつかの都市でKubernetesの教育訓練事業を開催する。

さらに12月にはニューヨークで、Tectonicの初めてのTectonicデベロッパカンファレンスを行う。

“Kubernetesを使って、今Googleがやってるのと同じやり方でアプリケーションを動かしてみたいと思っている企業に対し、CoreOSはそれがうまくいくためのプロダクトとサポートを提供する”、とCoreOSのCEO Alex Polviが声明文の中で言っている。

“Tectonicのプレビューにサインアップすると、弊社製のKubernetesガイドブックや、同じく弊社主催のKubernetes教育訓練コースを利用できる。CoreOSは、企業がコンテナのパワーを利用して、アプリケーションの開発とデプロイのプロセスを変えていく過程を、支援する”、Polviはそう述べている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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