COVR Photoは、街角写真家とストーカーに最適なiPhoneケース

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スマートフォンで写真を撮りたいけれど、あからさまなのはイヤだなと思ったことはないだろうか。COVR Photoが、小さな潜望鏡付きiPhone 6ケースで答えてくれる。

ふだんはiPhoneとカメラを普通に使えるが、コソコソとスパイ的行動をしたくなったら、レンズの前にミラーをスライドさせれば、メールを打つふりをしながら写真が撮れる。

With Covr photo, you can look like you're merrily texting away, when you're really taking photos.

COVR Photoを使えば、陽気にメールを打っているように見えたまま、実際には写真を撮ることができる。

ベテランのフォトジャーナリスト、Thomas Hurstが考案したCOVR Photoは、街撮り写真に最適なツールだ。その意味は理解できるのだが、スマートフォンカメラの質が急速に向上しているとはいえ、iPhoneがその仕事に適切なツールであるとは私には思えない。

Be vewwy, vewwy quiet... I'm hunting candid photographs.

シーッ! ありのままの写真を撮ろうとしているんだから。

私自身街角写真家として、このイノベーションに興味を引かれるところもある。たしかに自然体の写真は、街中でポーズを取った写真よりも良いことが多いし、気付かれずに瞬間を切り取ること意義は間違いなくある。DIYPhotographyが指摘しているように、似たような効果は回転画面付きカメラで既に実現されており、腰の高さでカメラを構え、上から狙って撮ることができる。

スナップ写真家としてあなたは常に、決定的瞬間と薄気味悪さの境界線上にいる。ちなみに、日本や韓国では、隠し撮りが大きな問題となっていて、携帯電話カメラは(マナーモードでも)シャッター音が鳴り、周りの人に聞こえるようにしなければならない法律が既に通過している。

その少々倫理的な点を別にすれば、COVR Photoケースはデザインもしっかりしていて、プリズムによる画質劣化も問題なさそうだ。このデザインは、しばらく前にiPhone 5用のKickstarterキャンペーンをスタートした時からのものだ ― そして初期デザインの製品は最近発売されたiPhone SEでも問題なく使える。

プリズムがケースに収まらないのは残念。

COVR Photoのアクセサリーには小さな問題が2つある。1つはプリズムに関するもので、撮影した画像は上下逆さまになること(要するにそれが鏡のしくみだ)。正立像を見るためのコンパニオンアプリが用意されているが、内蔵アプリや他の写真アプリを使いたい人は運がない。

もう一つ鏡の問題は、プリズムが上しか向かないためにタテ位置でしか撮影できないことだ。私が古いタイプの写真家だからなのかもしれないが、写真は横位置の方が好きだ。COVR Photoでそれをするには、撮影後に大きくトリミングする必要がある ― もちろん解像度を犠牲にして。

私にとって、もっと大きい問題はプリズムがケースから飛び出すことだ。邪魔にならないように畳めればよかったのだが。そうすることも出来たように〈見える〉が、もちろん私はデザイナーではない。その小さな三角の飛び出しのおかげで、iPhoneをジーンズのポケットにしまうことは事実上不可能だ。これは私が購入を断念する理由の一つになる。iPhone 6用に作り直す時に、ここを改善しなかったことが残念でならない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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