CRANQは外部から移入したテキストソースコードのオーサリングを楽にするビジュアルIDE

CRANQの創業者たち

サードパーティー製のソースコードをテキスト状態でコピーしようとすると、それはたいへん面倒な作業になる。デベロッパーたちは現在、1日の大半を費やして「NPM」のパッケージなどをレビューしている。デベロッパーのためのライブラリやテキストコードのプラットフォームとしてJetBrainsやVisual Studioがあるが、それらが問題を完全に解決してくれるわけではない。しかし英国のスタートアップCRANQは、その答えを見つけたという。

CRANQは、ローコードのIDE(Visual Studioのような統合開発環境)で、再利用性の高いコンポーネントオーサリングが可能だという。標準化されたデータタイプとポートに重点を置いているため、意図を簡単に確認することができるという。同社は最近、VenrexとProfoundersから100万ポンド(約1億5000万円)の資金を調達した。

デベロッパーはこのIDEの中で、ドラッグ&ドロップによりビジュアルにコードを作る。これまでそれは、Educai.ioのバックエンドの別バージョンを作るために使われていたが、近くアルファテストを始める予定だ。

共同創業者はToby Rowland(トビー・ロウランド)氏とDan Stocker(ダン・ストッカー)氏で、CEOのロウランド氏は2003年のKing.comの共同創業者として知られている連続起業家だ。最近作ったMangahigh.comは、2018年にWestermann Publishingが買収した。その後ロウランド氏は、運輸輸送業界のための水素市場向けに、RyzeHydrogen.comを創業している。

CTOのストッカー氏は、経験豊富なデベロッパー、ソフトウェアアーキテクトそして発明者だ。中でも特に同氏は、2012年に、FacebookのReactと競合するGiantを作った。

CRANQが今後テストに力を入れていくことによって、必然的にPostman.comと競合することになるだろう。また、ZapierやN8Nのようなワークフローツールも、CRANQと重なる。

しかしCRANQの対象市場はとても大きい。マイクロサービスの市場は2023年に320億ドル(約3兆5314億円)と言われている。一部の予想によると、その年成長率は16%だ。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:CRANQ資金調達イギリス

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(文:Mike Butcher、翻訳:Hiroshi Iwatani)

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TechCrunch Japan

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