CyanogenがOppoスピンオフOnePlusとパートナーシップ, CyanogenMod機共同開発へ

Androidの変種実装系の中で最大の人気を誇るCyanogenModのメーカーCyanogen Inc.は昨年、Benchmark CapitalとAndreessen Horowitzから二回分けて計3000万ドルを調達し、そのお金を使って、それまでギークしかその名を知らなかったプロジェクトをメインストリームに押し上げる努力をしてきたが、このたび、CyanogenModを実機上に展開する技術と経験を持つOnePlusをハードウェアパートナーに迎えた。

実機展開の技術と経験のある者とは、中国のOEM Oppoの元VP Pete Lauで、彼はOppoのスマートフォンN1にCyanogenModを載せた経験をもとにOnePlusを創業した。彼が、その技術はビジネスになる、と信じたのは、OEMにとってそれが、オリジナルのAndroidの実装作業ほど簡単容易ではなく、特殊な作業になるからだ。

Cyanogenとのパートナーシップを発表するブログ記事でOnePlusは、“CyanogenModのチームと協働することによって最良のハードウェアと最良のソフトウェアを結びつけたい。彼らは今、特殊な機能や仕組みを持った、CyanogenModのカスタムバージョンを開発中である”、と言っている。つまり、Google起源のAndroid機Nexusのように、Cyanogen起源のCyanogenMod機を作るのだ。

この、パートナーシップの最初の成果については、具体的な説明がない。N1に搭載されたCyanogenModとどこがどう違うのか、…情報は乏しい。標準Android側からの批判などもない。でも雰囲気としては、ミッドレンジのデバイスではない。OnePlusにとっては“未曾有の高規格機”だ、と言ってるぐらいだから、高級機になるのだろう。

“高速で、クリーンで、ビューティフル”とも言っているが、これも具体性のない言葉だ。この縁組から一体どんな子が生まれるのか、それに関する情報はとても少ない。しかし確実なのは、ギークの玩具から一般消費者にも喜ばれるCyanogenModへの変身だ。

OnePlusのOnePlus Oneと呼ばれるそのAndroid機ならぬCyanogenMod機は、発売予定が今年の前半だ。最初は発売地域を限定すると思うが、その次は当然、全世界への展開となる。

この記事の出典は : @whatthebit

[画像はFlickrJohan Larssonより]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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