DIY.CoがCartoon Networkと共同で子供向け学習プラットフォームJAMをローンチ

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Vimeoのデザイナーで共同設立者であるZach Kleinの率いる、教育系のハイテクスタートアップDIY Co.は、JAM.comという新しい子供向けの学習プラットフォームをローンチした。

KleinがTechCrunchに語ったところでは、同社は2015年の暮れに400万ドルのベンチャー基金をひっそりと調達した。そのラウンドはJAMの開発をサポートするためのもので、Learn Capitalがリードを務め、Spark Capitalの参加で行われた。

DIYの新サイトであるJAMのコースは14歳までの子供が対象だ。「子供にとって学ぶ価値があるが、学校では教えてくれないスキルの数は膨大で、フルタイムの教師でなくても子供にそう言ったスキルを喜んで教えたいという先生はたくさんいる」と、Kleinは言う。

これまでのところ、JAMのコースには「自分だけの機械を発明するには」、「料理のプロになろう」、「アニメーターになるには」などがある。

DIYがCartoon Networkと共同で開発、プロモーションを手掛けるアニメーションのコースは、サインアップした子供とその親に無償で提供される。他のコースは1コースにつき99ドルで、1年間アクセス可能だ。始めるにあたって7日間の無料体験期間がある。

Cartoon NetworkのアニメシリーズAdventure Timeの製作における中心人物の一人、 Julia PottはJAMのアニメコースの開発を手伝った。PottはJAMのコースのビデオの部分にも実際に出演している。

JAM features a How to Become a Pro Chef course for kids.

JAMの料理コース、「料理のプロになろう」

DIYはJAMコースの製作にあたり、厳選した講師陣を揃えた。それらの講師はDIYのスタッフであったりPottのようにその分野のエキスパートであったりする。同社はコースを販売することで収入を得ている。

Kleinは同社のアプリとサイトを完全に無広告にすると決めており、ユーザーデータも売却されたりしないということだ。

Cartoon Network社長のChristina Millerによると、このコースに参加した生徒のうち、少なくとも3人の作品がCartoon Networkによりオンライン上でプロモートされ、もし出色の出来であればインタースティシャルとして実際に放映されるという。

Pottは生徒の作品をレビューして、どの作品がそのようなCartoon Networkのプロモーションに使われるかを決定する。

Turner Broadcastingの所有するこのネットワークは3000万ドルをかけJAMコースを支援し、子供や視聴者に対してSTEAMに関する技能と概念の促進を図る。STEAMとは、科学(science)、テクノノジー(technology)、工学(engineering)、芸術(art)および数学(math)のことだ。Cartoon NetworkはこれまでもこのSTEAMのイニシアチブを通してDIY Co.をパートナーに取り組んできた。

「プログラミングが現在科学と工学の分野で重要であるように、将来は芸術においても大変重要になります。我々は今、将来のアニメーター育成の種を蒔き、子供達をインスパイアしなくてはいけないのです。我々がDIYに話を持ちかけたのは、DIYがコミュニティーで行っている活動が気に入ったからです」と、Millerは言う。
Learn CapitalのRob Hutterによると、同社がDIYに投資する理由の一つはJAMのローンチを支援するためだ。今後、このニューヨークを拠点とするスタートアップがさらにコースを充実させ、コースで既に学んでいる家族からのフィードバックを集めることを期待している。

投資家も気づいている通り、DIY Co. はモバイル中心のアプローチを採っている。これは普段、学校の外ではタブレットやスマホを使ってインターネットに接続している最近の子供達にアピールするだろう。

Madison Watkins teaches kids how to become a pop singer via JAM.com.

Madison WatkinsはJAM.comで子供にどうすればポップ歌手になれるかを教えている

JAMのコースは、他のもっと単純なアプリに見られる、単なるビデオや双方向的なクイズ以上のものだ、とKleinは付け加えた。

子供達はボットを介してJAMのコースと交流する。ボットは基本的な質問について答え、新しいスキルを終了、習得する際にどんな演習が必要か案内してくれる。

子供達は時々、ボットとコース内容によっては、コンピュータ画面を離れて実際の世界で問題を解決することが要求される。これは、今日子供達がほとんど過剰なまでの時間をコンピュータ画面の前で過ごしている現代において、とても重要なことだ。

加えて、子供がJAMのコースを履修するとき、子供は同時にそのオンラインのコミュニティーに参加することとなる。子供達がコースで行う演習はみんなが見ることができる。子供がコースの新規課題やセクションに挑戦するとき、JAMではまず他の子供達の作品を見て刺激を受けることが推奨されている。

「親達は子供がコンピュータの前に座っているときは、その時間を有益なことに使って欲しいと思うものですが、我々は親のその思いを実現する手助けをしたいと思っているのです。子供達がコンピュータから離れ、現実の世界で何かをすれば、コンピュータに戻ってきたときにそのことについてオンラインのコミュニティーに報告することができます」と、Kleinは言う。

将来的には、DIY Co.はそのボットのインターフェースをもっと洗練したものにしていきたいと考えている。人工知能を活用することで、子供が一見関係なさそうな質問を思いついてもコースを中断してJAMボットに話しかけることができるようになる。これはまさに、子供が親や教師など理解のある人たちに対して行うのと同じような感覚である。

JAMは同社に元からある、子供のためのソーシャルネットワークサイトDIY.orgとは別物だ。DIY.orgもJAM同様に、子供の学習、創造性、知的興味を育てることに主眼を置いたサイトだ。DIY.orgは完全に無料のサービスで、広告もなく、JAMのコースの履修の有無に関わらずどんな子供にも門戸が開かれている。
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(翻訳:Tsubouchi)

投稿者:

TechCrunch Japan

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