Dockerがコンテナ化されたソフトウェアのためのマーケットプレースを立ち上げ…それは目下の急成長市場

v5qcdypiuxteaes1f7gnlbntzqrqzn7y9abztaxoq8q

Dockerが今日(米国時間6/21)、シアトルで行われた同社のデベロッパーカンファレンスで、Docker化された検証済みで信頼できるソフトウェアのマーケットプレースDocker Storeの、非公開ベータを発表した

これは一種のセルフサービス型のポータルで、Dockerのエコシステムを構成するパートナーたちが自分たちのソフトウェアをDockerイメージで公開し配布する(有料or無料)。そしてユーザーはそれらのアプリケーションを、容易にデプロイできる。

Dockerはすでに、コンテナの(コンテナ化したソフトウェアの)レジストリを(主にデベロッパー向けに)提供しているが、今度のDocker Storeはエンタープライズのニーズに対応する。同社によればこのストアはエンタープライズに、“コンプライアンスを満たし商用サポートを伴うソフトウェアを、信頼性のある、検証済みのパブリッシャーから、Dockerイメージとして提供する”。有料のソフトウェアもあれば、無料のものもある。有料の場合は当然ながらお店(Docker Store)がマージンを取る。ただしそれらの詳細は、現時点では不明だ。

IMG_20160621_095244

公開の過程はコンテナイメージのクォリティーに焦点が置かれ、すべてのコンテンツをDockerが検証し、企業のコンプライアンスのためにライセンス情報も含める。

同社は今日の発表声明で述べている: “ここ二年ほどで、Docker化されたコンテンツの利用と作成が急増している。コンテンツに対するこのような需要と、企業内におけるDockerの利用の拡大に伴い、当然ながら、セキュリティとコンプライアンスのニーズも高まっている”。

_7UUhyY5FotRVCj9RtoKrrnTzqrqzN7Y9aBZTaXoQ8Q=

Dockerによると、最近の2年間でコンテナ化されたアプリケーションは3000%増加して46万種に達し、Docker Hubとイメージリポジトリからとり出されたイメージの数(ダウンロード数)は40億を超えている。マーケットプレースの開設によってパブリッシャーたちは、同社の継続的に成長している顧客ベースにアクセスできる。

Docker Storeはまだ非公開ベータだが、おそらくパートナーのパブリッシャーたちをもっと増やしてから一般公開されるのだろう。現在のパートナーには、Chef, New Relic, Citrix, Splunk, Nginxなどがいる。

IMG_20160621_095316-01

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。