Dockerコンテナの集合をSDNでネットワーキングするWeaveworksが$5Mを調達

今、Docker関連の企業のエコシステムが急速に成長しているが、ここでご紹介するWeaveworks(元Zettio)も、その一員だ。ファウンダのAlexis RichardsonとMatthias Radestockは、メッセージブローカーRabbitMQを作った人たちだが、Weaveworksはアプリケーションをコンテナ化したいと考えているデベロッパを支援するサービスだ。

同社は今日(米国時間12/3)、Accel Partners率いるシリーズAのラウンドにより、500万ドルを調達したことを発表した。Accel PartnersのKevin ComolliがWeaveworksの取締役会に加わる。同社によるとその資金は、製品開発チームの増員と、ロンドンのチームを補完する合衆国の組織の拡充に充てられる。

現在のWeaveworksのサービスの主軸は、Dockerのコンテナを複数のホストにまたがってネットワーキングさせるSDN(software-defined network)の構築だ。それは基本的に、仮想イーサネットスイッチによって、ネットワーク上のさまざまなコンテナを接続する。このサービスは、Dockerエコシステム内のそのほかの主力選手たち、たとえばCoreOSやKubernetesなどとも良好に統合する。

Weaveworksは今年の9月にローンチしたばかりだが、すでにGitHub上のDocker関連プロジェクトの中で上位につけている。

同社が最近プレビューをローンチしたweaveDNSは、Weaveworksのネットワークのための分散DNSサービスで、IPアドレスの代わりに名前を使って、ネットワーク上のサービスをより見つけやすくする。

WeaveworksのCEO Alexis Richardsonは、次のように語る: “アーリーアダプター(early adopter, 初期採用者)たちはすでに、コンテナ化による費用節減効果がそれまでの10倍に増幅された、と報告している。Weaveworksは、今後使いやすさに注力することによって、そのようなメリットをもっと多くのユーザ企業にお届けしたい。うちのツールやサービスの構成は、UNIXやインターネットですでに実証されている、モジュール化設計(modular design)とそれらのAPI集に従っているから、顧客は新しいスキルを勉強したり、未実証の運用ツールを使ったり、それにまた、アプリケーションを根本からリライトする必要がない”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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