ECプラットフォームのBASEがライブコマースに参入——店舗登録者ならアプリで即配信可能

日本でも続々とサービスが始まっているライブコマース。Candeeが6月にライブコマースアプリ「Live Shop!」の提供を開始、7月にはメルカリがライブフリマ機能「メルカリチャンネル」をリリースしたが、今度はネットショップ作成サービスとショッピングアプリを提供するBASEが、ライブコマースへの参入を発表した。

BASEが9月20日から提供を開始する「BASEライブ」は、ショップ作成サービスに登録する店舗が商品や店をライブ配信で紹介できる機能だ。店舗をフォローする顧客との間で、リアルタイムで双方向のコミュニケーションを取ることもできる。

BASEライブの利用料は無料。1配信につき15分、毎日19時から約3時間の間を配信時間としている(配信時間は順次拡大予定とのこと)。視聴する側は、ショッピングアプリ「BASE」の最新版で、フォローしている店舗のライブ配信を見ることができる。ライブ配信を見ながら商品を買うことや、ハートやコメントによるリアクションも可能だ。

配信する店舗側は、配信専用アプリ「BASEライブ 配信アプリ」(現在はiOS版のみ)をダウンロードすれば、ライブ配信が可能になる。BASEでは、タレントやインフルエンサーが、自らの公式ショップで配信を行うことも予定しているというが、店舗自身でアプリを使ってライブ配信する手段が最初から用意されている。Live Shop!やメルカリチャンネルでは今のところ、一部のユーザーやインフルエンサーのみに配信機能が提供されているのと対照的だ。

BASEでは、ネットショップ作成サービスをこれまでに40万店舗が利用。またショッピングアプリの方は、300万ユーザーが利用するという。アプリでは、これまでにもブログ機能やプッシュ機能、店舗のフォロー機能など、集客や販促をサポートする情報発信の機能が提供されてきたが、今回のBASEライブの提供により、商品紹介ページの説明文や画像だけでは伝えきれなかった店舗・商品の魅力を、ライブ配信ならではの距離感でファンに情報配信できる、としている。

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TechCrunch Japan

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