Enjin基盤ブロックチェーンゲームやARアバター生成アプリで共有できるデジタルファッションNFTが販売

Enjin基盤ブロックチェーンゲームやARアバター生成アプリで共有できるデジタルファッションNFTが販売

暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン技術に関連する国内外のニュースから、過去1週間分について重要かつこれはという話題をピックアップしていく。今回は2021年1月24日~1月30日の情報から。

Ethereum(イーサリアム)基盤ブロックチェーンゲーム向けプラットフォームを提供するシンガポールのEnjinは1月26日、eBallR Gamesが開発する拡張現実(AR)プラットフォーム「MetaverseMe」(メタバースミー)との提携を発表した。Enjinは、取引可能なファッションアセットをイーサリアムに連携させることを明らかにした。

MetaverseMeは、スマートフォンの自撮りから自分のアバターを直接生成できるアプリ。今回の提携により、EnjinがNFT(Non Fungible Token。ノン ファンジブル トークン)として発行する数量限定ファッションアセットを2月23日からアプリ内で利用可能になる。

ユーザーのアバターは、服やアクセサリーなどバラエティに富むNFTファッションアセットを着用できるようになり、よりリアルなアバター表現が可能になるという。さらにARモードを利用することで、NFTファッションアセットを着用したアバターと現実の映像を合成し、記録できるという。この記録データは、SNSなどを介して共有可能としている。

限定版デジタルファッションアイテム「Pluriform」

MetaverseMeが最初に採用するNFTは、アムステルダム拠点のデジタル専門ファッションハウス「The Fabricant」が手がけた、限定版ファッションアイテム「Pluriform」コレクション。The Fabricantは、これまでにもPumaやAdidas、Tommy Hilfiger、AAPEといったブランドとともに、デジタル領域のみに存在する衣服のデザインを担当してきたそうだ。

Pluriformは、EnjinとAtari(アタリ)、eBallR Games、The Fabricant、DressXとのパートナーシップによって実現した、先進的なNFTファッションブランド。Enjinのブロックチェーン技術により、ユニークなオートクチュールデザイナーのデジタルファッションを所有でき、NFTとしてデジタル領域の垣根を越えて衣服を着用可能な新しい体験を提供するという。

2月28日まで購入可能で、売れ残った在庫NFTは希少性担保のため破棄

Pluriformコレクションは、Enjin Walletの「デジタル バックパック」を使うことで、Enjin採用プロジェクト間の移動が可能になっており、そのうちのひとつがMetaverseMeとしている。

PluriformのNFTファッションアセットは2021年2月28日まで購入可能で、売れ残った在庫NFTは、希少性を担保するために販売期間終了後に破棄される予定。NFTファッションアセットは、MetaverseMe以外にもMinecraftの「MyMetaverse」や「The Six Dragons」(PS5発売予定)などのゲーム内で着用できるという。人物写真にNFTファッションアセットを「デジタル的に仕立てる」デジタル服飾仕立てサービス「DressX」でも使用可能としている。

 

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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:ERC-1155Ethereum(製品・サービス)NFTEnjinThe FabricantMetaverseMe

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TechCrunch Japan

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