Facebook、「うっかりクリック」は広告として課金しない方針を発表

FacebookはAudience Networkでユーザーが「うっかりクリックした広告」に対し広告料金を課金しないこととした。

われわれは別のページを開こうとしてタップしたりスクロールしたりスワイプしたりする拍子にうっかり広告を開いてしまうことがある(私の場合、意図して開くというよりこうして偶然に開いた広告の方が多いと思う)。

そこでプロダクト・マーケティング担当マネージャーのBrett Vogelは「FacebookはAudience Network(Facebookが自社以外のアプリに広告を配信するサービス)において意図しない広告クリックについては広告主に課金せず、広告メトリックスからも除外する」と発表した。

Facebookではユーザーが広告を開いてから2秒以下で閉じたり遷移したりした場合は「意図しない動作」とみなすことにした。ともあれ、ユーザーが広告を開いて2秒以下で戻ってしまったのではその広告が気に入られなかったことは確かだ。

Vogelは2秒以下という時間に関して「とりあえずこれでスタートするが必要があれば調整する」としている。

Facebookからの広告配信を受けて掲載しているサイトの運営者は収入の減少を心配するかもしれないが、Vogelは「大多数のサイトでは意図的でないクリックの数は少ないためほとんど影響を受けないはず」としている。Vogelはこの変更はエコシステムの改善を目的としているとして、「非意図的な広告クリックに頼るようなサイト運営は長期的にみて不健全だ」と付け加えた。

Facebookではこれに加えて新しい広告メトリックスを導入している(われわれの記事)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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