Facebook、「Wi-Fiを検索」機能を全世界で提供開始

Facebookは、モバイルユーザーがWi-Fiネットワークを探すための新機能を正式提供する。同社は昨年、近くにある無料の公開Wi-Fiネットワークを見つける “Find Wi-Fi”[Wi-Fiを検索]機能のテストを開始した。当時利用できたのは一部の国のiOSユーザーだけでテスト的な運用だった。今日(米国時間6/30)Facebookは、近々全世界のiOSおよびAndroid端末で “Find Wi-Fi” が使えるようになると発表した。

同社は、この機能が追加されることで、旅行中、とくに携帯電波が入りにくい場所での利用が便利になる説明した。

米国をはじめとする先進国では、遠隔地や農村地帯での利用を意味するかもしれないが、データプランの制限が厳しく、一般に対応地域の狭い途上国では、さらに強力なツールになる。

新しい機能は、その他の新機能と同じくFacebookモバイルアプリの「その他」タブにある。「Wi-Fiを検索」を開くと「機能をオンにする」ボタンを押すように言われる。オンにすると近くのWi-Fiスポットとサービス提供者の説明が載った地図が表示される。
[日本語版注:位置情報サービスの設定変更が必要になる場合もある]

これは、月間20億人を超えたFacebookユーザーを常時接続状態にしてアプリで過ごす時間を増やす(Facebookの収支に直結する)だけでなく、地域の店舗を見つける新たな方法でもある。つまり、ユーザーはWi-Fiを使える近くのコーヒーショップを見つけるのに、GoogleマップではなくFacebookを使うようになるかもしれない。

But the feature isn’t as of yet as reliable as it should be, we found – though it easily picked up Wi-Fi hotspots at nearby restaurants and malls, for example, it didn’t include the closest Starbucks or McDonald’s in our list of suggestions. (Your mileage may vary.)

ただ、われわれが使ってみた限り、この機能はまだ十分に信頼できるとは言えない。近くのレストランやモールのWi-Fiスポットはすぐに見つけてくれるが、近くのスターバックスやマクドナルドは候補リストに載っていなかった。

This is because, for the feature to work, a business must first claim their Wi-Fi network by navigating to their “Edit Page Info” on their Facebook Page. Or, more simply put, it’s an opt-in setting. That being said, the feature has seen good adoption during the tests starting last year. And now that businesses know it’s a globally available feature, that adoption may increase.

その理由は、このしくみが機能するためには、まず店舗が自分のFacebookページへ行き「ページ情報の編集」でWi-Fiネットワークを登録する必要があるからだ。つまり「オプトイン」方式をとっている。それでも昨年始めたテストでの利用状況は良好だった。今回全世界で公開されたことで、利用者はさらに増えるだろう。

Wi-Fiネットワーク一覧を見るためのツールは、 モバイルユーザーの接続を改善しようとするFacebookの大きな取り組みの一つにすぎない。Internet.orgを通じての途上国でのモバイル接続の拡大、世界各地でのインフラストラクチャーへの投資、さらにはソーラー電力ドローンの活用計画もある。

“Find Wi-Fi”[Wi-Fiを検索]機能は、iPhoneおよびAndroidアプリで世界中に提供を開始したとFacebookは言っている。


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(翻訳:Nob Takahashi / facebook