Facebook、アプリ内広告に新たな入札システムを導入

Facebookは「ヘッダー入札」の利用を拡張しようとしている。パブリッシャーの広告枠を、広告ネットワーク間のリアルタイム入札を通じて売るテクノロジーだ。

同社は昨年、モバイルウェブでヘッダー入札を利用することを発表した。本日(米国米国時間6/6)同社は 、同様の仕組みをアプリ内広告にも追加した。

ヘッダー入札を利用するパブリッシャーは、FacebookのAudience Networkの広告を入札経由で手に入れることができる。Facebookはこれを実現するためにFyber、MAX、およびTwitterのMoPubと提携した。

FacebookのVijay Balanが新方式の利点を次のように説明している

現在、広告ネットワークは、アプリ広告の枠が埋まるまで1件ずつ、過去の平均CPMを基準に選ばれる。高く払うつもりのある買い手が選ばれるわけではない。この方式では、インプレッション当たりに高く支払う意思のあるネットワークが、低いランクのために見落されることがよくある。

アプリ入札によってアプリのパブリッシャーやデベロッパーは、自分たちの広告在庫のための公平でオープンな入札を確立できる。全広告ネットワークが同時に呼ばれ、最高入札者が広告枠を勝ち取る。こうしてパブリッシャーに利益を得る機会が与えられる。パブリッシャーは価値の高い広告主を得ることで安定した広告ビジネスの構築が可能になり、サイト利用者は高品質な無料コンテンツを楽しみ続けられる。

BrianによるとFacebookはすでにこのしくみを、Rovio、Talefun、GameInsightなど独自の広告配信技術を持つパブリッシャーと共にテストしている。初期テストでは20%以上の収益増が見られたという。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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