Facebook、ユーザー調査に基づくニュースフィードのランク付で「釣り」を排除

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これまでFacebookは、ニュースフィードに表示する記事のランク付けを、記事につけられた「いいね!」とコメントとシェアに重点を置いて決めていた。しかし、ユーザーがフィード記事に1から5までのスターを付けられる新たな、定量的調査 の結果、Facebookは第2のシグナルに重きを置き始めている ― 何を見たいか。これによって、扇情的な見出しや、露骨な人寄せをする記事を減らすことが期待できる。

その結果、フィードは読みやすく、クリックしやすいものになるはずだ。もし写真や近況アップデートが興味を引いたり、好奇心をそそるものなら、多くの人に見られるためには必ずしもあなたの関与を必要としないだろう。一見の価値のあるコンテンツをシェアするFacebookページやニュースの発行者が参照トラフィックやリードを獲得する一方、人をだましてクリックさせようとする者は排除されるだろう。

Facebook has also run surveys asking which of two News Feed surveys people like better

Facebookは、どちらのニュースフィードが好きかを尋ねる調査も行った。

またFacebookは、特定の投稿や広告についてどう思うか、2つの記事のうちどちらを見たいか等を問う調査も行った。

こうしたアルゴリズムを用いた調整によって、Facebookのフィードは10年近くたった今も新鮮さを保っている。その賢さは、スパマーがくだらない広告やスキャンダラス見出しをフィードに流すことを許さない。同時にそのアルゴリズムは、友達が何人に増えようともフィードを常に意味のあるものにし続ける。

そして何よりも重要なのは、ユーザーは殆ど何もする必要がないことだ。時間と共に、Twitterはこの問題に悩まされ始めている。ツイートストリームから定期的に記事を選択し、リストを維持し、どのアカウントが読むに値するかを決めなくてはならないのは手間である。この、リアル世界の友達グラフに基づくビルトイン読者のいないことが、主流ユーザーの障壁となってTwitterの成長を妨げている。

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Facebookは、Facebookページのプロモーション記事が実際には広告であると感じるかどうかの調査も行った

しかし、通常の利用から読み取れる無言のシグナルを見るだけでなく、最近Facebookは、ユーザーに見たいものを直接聞き始めた。ユーザーが記事をスクロールしていくと、1から5までのスターで、その記事をどれだけ気に入ったかを評価するよう求められる。平均的ユーザーのニュースフィードには1日に約1500本の候補記事があり、ヘビーなFacebookユーザーなら1万本に上るので、並べ替えアルゴリズムを決定的に重要だ。

それは、忘れていた高校のクラスメートが編み物の講習を予約する話の投稿と、親友の婚約報告くらいの違いだ。それはまた、Facebookを必要な時にだけチェックする人と、毎日見に来ては、広告を受け入れつつ友達とつながる人との違いでもある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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