Facebook、リスク承知でティーンの公開投稿を可能に。クールであり続けるために

まるで用心深い親のように、Facebookはリスクを承知でティーン・ユーザーに新たな自由を与えようとしている。初めて18歳未満のユーザーが投稿を全体公開できるようになった。その論理は、他のサイトは子供に制限を与えていない、ティーンはよりウェブに精通してきた、そして若きセレブたちが声を発したいからだ。これは、未成年が後で悔むようなものを公にシェアすることにつながるため、全体公開でシェアするためには、手作業でオプトインし、リスクを理解していることを確認する必要がある。

いささか狡猾に、Facebookは自らのブログ記事を、この変更がティーンを〈これまで以上に〉保護するものであるかのように仕立てている。まずはじめに、13~17歳のユーザーが新規登録すると、ニュースフィードに投稿する際のデフォルトは、これまでの「友達の友達(friends of friends: fof)」から「友達のみ」に変わると書いている。これは重要だ。多くの人がデフォルト設定を変えないので、友達が何千人もいる友達を何千人も持っていれば、「fof」設定は、投稿を100万人以上に向けてシェアすることになる。

しかし、Facebookにはすでに11.5億人がいて、主要市場の飽和によってその成長が著しく減速していることを考えると、すでに1億人以上のティーンが古きfof設定のままになっている可能性が高い。真のニュースは、公開ニュースフィードへの投稿を未成年に開放することだ。

これはティーンエイジャー・セレブにとって良いニュースだ。これからはユーサープロフィールをフォロー可能に設定できる ― 友達ではないがニュースフィードで彼らの公開投稿を見られるようになる。つまり、彼らが別途ファンページを作らなくても視聴者を獲得できることを意味している。ソーシャルメディアで多大なリーチを得ることは、子役が仕事をもらったり、ティーン・ミュージシャンがレコード会社の目に止まる後押しになる。

一方で、その若きセレブたちは、最重要なティーン層にアピールする説得力あるコンテンツを生み出すだろう。評論家たちはFacebookがこうした層にとってクールさを失っていると指摘してきた。会社は決算報告会見で、ティーンのエンゲージメントに有意な減少はないと繰り返し主張しているが、Snapchatのようなモバイル第一のソーシャルネットワークが、Facebookが捕えるべき人々を奪取している可能性はある。知名度の高い同世代にメガホンを持たせることによって、十代たちをこの生まれて10年近いソーシャルネットワークに留めることができるかもしれない。

今回の変更を支持するもう一つの意見は、今やティーンは筋金入りのインターネットユーザーであり、自分たちをオンラインでどう表現すべきかよく理解しているはずだというものだ。もし彼らが、自らの明確な意志でニュースフィード投稿を全体公開に変更したいなら、その権利があるはずだ。

Facebookは、確認ダイアログボックスでこのリスクを認識させることによって、彼らを最大限保護していると主張する。上の写真にはこう書かれている。「知っていましたか?全体公開された投稿は誰でも見ることができます。あなたの知っている人だけではありません。あなたや、あなたがタグ付けした友達は、あなたが個人的に知らない人々から友達リクエストやメッセージを受けることになるかもしれません」。もし未成年者がこれを確認して、公開投稿をしようとすると、Facebookは、彼らが全体公開していることを忘れないよう再認識させ、投稿の公開範囲を簡単に制限するための方法を提供する。

最後の議論は、Tumblrをはじめ、多くのソーシャルメディアサイトやブログプラットフォームが、制限や高圧的な警告もなく、ティーンに投稿を公開させているというものだ。例えば、社会的大義のためのキャンペーンのように、ティーンが公開投稿する正当な理由はいくらでもある。なぜ、Facebookが他のウェブと違わなければならないのか?

反論としては、Facebookは違ってしかるべきだ、なぜならそこはコンテンツがある程度プライベートで友好的な場所として見られるべく成長してきたからだ、という考えもある。Facebookは、過去何年にもわたりプライバシーでつまずいてきており、人々にオープン性を強要しすぎると考える人たちも未だにいる。例えば、先週Facebookは名前を検索されなくするオプションを廃止した。しかし、一般認識としては、Facebookは友達とシェアするための場所だ。

これらの警告を無視して、未熟な近況アップデートや恥かしい写真をfacebook全体に公開するユーザーが出てくることは間違いなく、彼らの評判はその代償を払うだろう。うぶな13歳が、サイトの中やアプリの塀の中にあるものが自分に悪事を働くはずはない、という誤った考えを持つかもしれない。しかしそれは、知的で責任感の強い運転免許を持つ17歳なら公開投稿できるべきだという意味にならないだろうか。これは判断するには繊細で主観的な問題だ。

しかし確かなことは、親や学校が子供たちに、安全できちんとしたインターネット利用を教育することが、かつてないほど重要になっていることだ。もし、道路を横断する前に左右を見るよう子供たちに教えるなら、シェアする前にFacebookのプライバシー設定を確認することも教えるべきだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


投稿者:

TechCrunch Japan

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