Facebook、Paperアプリの中核テクノロジーをオープンソース化

Facebookは今日(米国時間4/30) F8デベロッパー・カンファレンスで、同社のiOSアプリ、Paperのテクノロジーをオープンソース化すると発表した。数週間のうちに、DisplayNodeのコードをGitHubにアップロードする。DisplayNodeは、同社がPaperのために開発した非同期ユーザーインターフェースの技術で、アプリの速度低下を招くことなく、画面上で大量のオブジェクトをレンダリングすることができる。

Facebookは、このコードにはまだ多少テストが必要だが、近々ベータ版を公開すると言っている。

このツールは、デベロッパーが、一貫してスムーズなパフォーマンスを提供できるユーザーインターフェースを作るのを助けることを目的としてる。タッチジェスチャーを多用したり、バウンスやスプリング効果などのリアルなアニメーションを使うアプリには特に重要だと同社は言っている。

アプリのメインスレッドが停滞することは、基本的アプリならともかく物理的UIを使っている場合、その種の停滞は直ちにユーザーに発覚するとFacebookは言う。

レイアウト、テキストや画像の表示、システムオブジェクトの処理等は、Paperのような複雑なアプリではたちまち大きな問題になる。従来のiOS 6スタイルのアプリでは、アプリのタッチへの反応が少々遅れても平気だったが、今はアプリのビジュアル化が進み、ユーザーはより高い性能を求めている。

DisplayNodeに先立ち、同社はPaperの他の部品6種を最近オープンソース化している。例えば今週Facebookがオープンソース化したPopは、Paperのユーザーインターフェースで使われている部品の多くを動かすアニメーションライブラリーだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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