Facebookがライブビデオのブロードキャスト機能をAndroidユーザーにも提供

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Facebookが今日(米国時間2/26)公開したブログ記事によると、ライブビデオの機能をAndroidからも利用できるようにする。来週、まず合衆国から始まるが、“そのほかの国もいずれ”とFacebookは確約している。

ライブビデオはTwitterの類似サービスPeriscopeや、FacebookのAPIを使ってるのにTwitterからブートしていたMeerkatへの対抗策だ(PeriscopeはTwitterがオーナー、Meerkatは独立のスタートアップだ)。ライブストリーミングを開始するボタンはFacebookのモバイルアプリのトップにあり、ユーザーはリアルタイムの自撮りビデオ(やそのほかのリアルタイムビデオ)を友だちなどにブロードキャストできる。

Facebookがこのサービスを始めたのは昨年の夏で、最初はセレブ専用の機能だった。そして今年の1月には、FacebookのiOSアプリの合衆国のユーザー全員に公開された。今日の発表によると、今では30か国以上のiOSユーザーがこの機能を利用しているそうだ。

Facebookの月間アクティブユーザーは15億もいるから、企業、とりわけモバイルビデオのスタートアップは飛びつくだろうが、でも新しい機能やサービスがどれも必ず成功するとはかぎらない。Facebookには、あまりにもいろんなものがあるから、特定の機能を優遇して磨きをかけることは、めったにない。またFacebookは、ニュースやライブビデオのような、即時性が命(いのち)であるイベントのためのメディアとして、必ずしも最適ではない。

そもそもFacebook上でライブであるためには、友だちの方にその用意ができてないといけない。でもそれは、Facebookのユーザーがやり慣れているお誘(さそ)いとは、かなり違う(ライブビデオは即時性・緊急性がある)。

しかしそれでも、Facebookは人気のあるセレブのほぼ全員の関心をつかみ、彼らはこのサービスを利用して何百万ものファンとコネクトし、有名人だけとはいえ、ライブビデオの大きなポテンシャルを見せた。たとえば、Facebook上に400万近いファンがいるコメディアンのRicky Gervaisは、メディアのフィルタや制約なしで、ファンやオーディエンスと直接の対話ができるライブビデオを称賛した。

問題は、Facebookがはたして、セレブの場合と同様の幅広い対話的インタフェイスをふつうの人にも提供できるか、だ。今回のAndroidユーザーへの拡大によって、サービスのユーザーがよりグローバルに増えていくから、この問題への答が出るのもそう遠くない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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