Facebookが新たに極右人物の利用を禁止

Facebookは、同社のルールに違反したとして、物議を醸しているアカウントのプラットフォーム利用を禁止すると発表した。Facebookは今回の場合、Milo Yiannopoulos氏、Paul Joseph Watson氏、Laura Loomer氏、Paul Nehlen氏、そしてLouis Farrakhan氏の利用を禁止するために「危険な個人と団体」に対するポリシーを引用した。Facebookはまた、Alex Jones氏と彼の人気の陰謀説ウェブサイトInfowarsに対する姿勢でもイチかバチかの賭けに出た。

「イデオロギーを問わず、暴力や増悪を推進したり関与したりするような個人や団体の利用を我々は常に禁止してきた」とFacebookの広報はTechCrunchに対し電子メールで述べた。「違反している可能性のある人の評価のプロセスは広範にわたり、今日、そうしたアカウントを削除する決定に至った」。

名前の上がった人物のほとんどは極右活動家で、Farrakhan氏はNation of Islamを率いていることで知られ、反ユダヤ主義で批判を浴びている。Nehlen氏は2018年にPaul Ryan氏への反対運動を展開した極端論者で、白人至上主義を公然と支持している。

こうしたアカウントを禁止するだけでなく、Facebookは利用禁止にした人物を支持する他のユーザーのコンテンツも、そうしたユーザーがヘイトグループにつながっていたり、暴力を扇動することで知られていたとしたら禁止する。こうした条件に適合しないアカウントに対しては包括的アプローチはとらない。我々は、どういった人物が対象になるのか、Facebookに説明を求めている。

アップデート:今日利用禁止となった人物につながる人は誰もこの対象にはならず、プラットフォームの利用は許される。

YiannopoulosのInstagramアカウントを含め、この記事執筆時点で禁止されたアカウントのいくつかは今日まだオンライン上にあり、アクセスできる状態にある。Facebookの新たな禁止リストに挙がった名前のいくつかは以前、他の大手プラットフォームで禁止されていた。禁止措置を受け、Paul Watson氏はそのことについてTwitterを使って批判した。「Facebookが私を禁止措置にする1時間前にメディアに情報が流れた。彼らは共謀している」とWatson氏はツイートした。

Facebookは2018年にJones氏の利用禁止を発表し今年2にもJones氏につながるアカウントを一掃した。Facebookの禁止措置にもかかわらず、ルールに反しているのはコンテンツの30%以下だという事実に基づき、InstagramではJones氏の利用は許されてきた。

イメージクレジット: David Paul Morris/Bloomberg / Getty Images

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。