Facebookが米国全土で”Order Food”機能を正式にローンチ

本日(米国時間10月13日)Facebookは、利用者がアプリを使って、近隣のレストランに食事を注文できる新しい機能を正式に発表した(米国内限定)。他の食品注文サービスと直接競合するのではなく、Facebookは、EatStreet、Delivery.com、DoorDash、ChowNow、Olo、Zuppler、そしてSliceなどを含む、業界の既存の企業たちと手を組んでいる。またレストランチェーンとも直接組んで仕事を進めようとしている。こちらに含まれるのは、Jack in the Box、Five Guys、Papa John’s、Wingstop、TGI Friday’s、Denny’s、El Pollo Loco、Chipotle、Jimmy John’s、そしてPaneraなどだ。

ユーザーは、FacebookアプリのExploreメニューの中にある「Order Food」オプションを使って、近隣のレストランを検索し、注文が決まったら「Start Order」をクリックして注文することができる。

注文はテイクアウトまたは配達を選ぶことができる。もしDelivery.com アカウントを既に持っている場合には、既存のログインを使用することができる。もしアカウントを持っていない場合には、Facebookアプリから直接Delivery.comアカウントにサインアップすることができるということだ。

さらに、決断の手助けをするために、気になるレストランに関する友人たちのレビューを読むこともできる。

Facebookはここしばらくの間、食品注文ビジネスとの関わりを深めて来ていた。昨年の秋には、Facebookはオンライン注文サービスのDelivery.comとSliceとの提携を発表している。これはFacebookユーザーたちが、それぞれのFacebookページから登録レストランへの注文を行えるというものだった。

今年の初め、TechCrunchは、このExploreメニュー内の新オプション”Order Food”機能がテスト中であることを報告していた。そのときはFacebookは、それがFacebookページで提供してきた”Order Food”機能の拡張であることを認めた。そのときの狙いは、Facebookのより目立つ場所にエントリーポイントを設けることで、食品注文機能の利用が増えるかどうかを調べることだった。

ただし、そのときにはオプションがどの位の期間残されるのか、Facebookユーザーの何%がそれを使えるようになるのか、といった質問にはFacebookは回答していなかった。

本日Facebook は、”Order Food”オプションが昨年からテストされていたことを明かし、より多くのパートナーを追加して、ユーザーからの要望をも取り込んだ上で、全米での展開を始めた。対象になるのはiOS、Android、そしてデスクトップだ。

食品注文機能を導入することで、Facebookは利用者たちを、より長い時間アプリの中に留めることができる。そうでなければユーザーたちは、ピザを注文したりするような、ありがちなタスクのために他のアプリへと移動してしまうからだ。

同社はこれまでも同じ目標のために様々な機能を展開してきた、たとえば 天気情報インスタントゲーム求人広告募金活動映画一覧予約、そして見積もり依頼などである。

とはいえ”Order Food”は、Facebookにとっては直接の収益ドライバーではない。同社は、いかなる手数料もかからないこと、ソーシャルネットワークを通して行われた注文から得られる売上からの徴収も行わないことを明言している。

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(翻訳:Sako)