Facebookのデート機能をチラ見

Facebook Datingは独立したデートアプリとして開始される予定はない。このことはTinderやMatch Groupの縄張りに、かなり深く飛び込んでくるのではという前評判を抑える意味を持つだろう。この機能はFacebookのメインアプリの中の、ホームスクリーンよりは一段奥に、他のユーティリティたちと並んで入ることになる。まだ公開の準備は整っていないが、同社の従業員たちが現在内部的にテストを行っている(なお同社はこれは従業員同士のデートのために行っているものではないと表明している)。

Facebookは5月のF8カンファレンスで、デート機能のプレビューを行った。今回私たちは、この統合されつつある機能の片鱗を垣間見ることができた。これはモバイル研究者でありしばしばTechCrunchへ秘密情報を提供してくれるJane Manchun Wongが、Facebookアプリのコードからスクリーンショットを抽出してくれたおかげだ。このデザインは、Facebook Datingのより成熟した雰囲気を感じさせる。ひと晩限りのお相手ではなく、より真剣なパートナー探しを目的としているように思える。

Facebook Datingにオプトインすると、既にそれをオンにしている他のユーザーだけがあなたをDatingで見ることができるようになり、そうした動きは通常のニュースフィードには共有されない。友人の友人があなたを見ることができるかどうかを選択することができる。またデート用プロフィールでは、男女以外の性別やトランスジェンダーか否か、性的指向は何かなども指定できる。デートのために参加しているグループやイベントのロックを解除し、Facebookがあなたについて知っている多くの情報に基づいて、潜在的なマッチングを調べることも可能だ。もし2人の人間がお互いに興味を表したならば(Tinderのようなスワイプはしない)、MessengerやWhatsAppを介してお互いにテキストを送ることができる。

TechCrunchは、Facebookからいくつかの新しい詳細を得た。Facebookは関心を表明することができる人間の数を制限することを検討している。このことによって見た人を片端からお気に入りにしてしまうような、スパム的行動を抑制することができるだろう。またDating上で誰かをブロックしても、Facebook上ではブロックされない(これは最終的な決定事項ではない)。

Facebookは、プレミアムデート機能の有料サブスクリプションなどは計画していない。現在のところDatingで広告を表示するつもりはないが、後にこれは再考されるかもしれない。

Datingは米国内のみでかつ18歳以上であり、地域の法で「大人」だと考えられる者だけが対象となる。

現段階では、FacebookはDatingに向けて慎重に歩みを進めている。それは鳴り物入りアプリとして市場に投入されることはない。その代わりにFacebookは、この機能が充実した人間関係を作り上げ、人びとが長期に渡ってFacebookに感謝し、ずっと使い続けてくれるなって欲しいと願っている。これは、最近の様々なトラブルを考えれば、より大切なことなのだ。

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(翻訳:sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

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