FaceTimeの特許訴訟でAppleは、パテント・トロールに$625Mを払えと判決(Appleは上訴)

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合衆国の裁判所が、iPhoneのメーカーはiMessageとFaceTimeサービスで特許を侵犯していると裁定し、Appleは悪名高いパテント・トロール(patent troll)VirnetXに6億2500万ドルを払うよう命じられた。

VirnetXが一般的にトロールと呼ばれるのは、同社は売上のほとんどを特許料と訴訟から得ているからで、過去10年間に数多くのテク企業を訴えてきた。2014年にはSkypeに使われている特許でMicrosoftを示談に持ち込み、2400万ドルをポケットに収めた。2010年の裁判ではレドモンドの同じ企業から、2億ドルをせしめた。

VirnetX側の法律事務所は声明の中で、“陪審はわれわれの主張を理解した。AppleはVirnetXに特許権がある技術を長年侵害してきた”、と述べている。。

Appleは、この決定を上訴する、と言った。同社の主張では、問題の特許は正当でない。

Appleは声明でこう言ってる: “評決は意外であり失望している。われわれは上訴する。この技術は弊社の社員が長年かけて独自に設計したものであり、この知財を保護するために特許を取得している。VirnetXの4つの特許はすべて、特許局が無効と判断している。このような訴訟は、特許制度の改革の絶対的な必要性をさらに強調するのみである”。

ネヴァダ州のVirnetX社は2013年に、FaceTimeとiOS内のVPNサービスに使われている特許を侵犯しているとして、合衆国裁判所の裁定により、Appleから3億6800万ドルを勝ち取った。その後Appleはこれらのサービスに手を加えたが、しかしVirnetXはその変更を不十分と主張した。AppleやMicrosoftのほかにVirnetX社は、Cisco, Avaya, Siemensなどなどとも特許侵害で対決している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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