FameBitなら、ビッグスターでなくてもYouTubeでビジネスができる

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YouTubeのビッグスターに関する話題は益々増えているが、スターの座を射止めていないクリエーターたちはどうしているのだろう? もし彼らがスポンサーを探しているなら、FameBitというスタートアップが手を貸してくれる。

共同ファウンダー・CEOのDavid Kierzkowskiが私に話したところによると、多くのマルチチャンネル・ネットワーク ― 自分のビデオでビジネスを構築したいYouTubeコンテンツクリエーターを手助けする ― は、YouTubeクリエイターの上位1~2%ににみ注目している。それに対してFameBitは、「ロング/ミドルテールのクリエイター」をスポンサーになるマーケターとつなぐためのセルフサービス・マーケットプレイスを作った。

今日(米国時間4/19)FameBitは、同ネットワークがどこまで成長したかを示す数字をいくつか公表した。同社によると、登録YouTuberは9000人以上(チャンネル購読者数計3.5億人)で、1250以上のブランドとつながり、これまでに1650以上のキャンペーンを実施した。

FameBitによって実現したスポンサー契約には、Dollar Shave Clubが登場するこのTJ Smithのビデオや、映画『The Duff』のプロモーションを行うThe Wing Girlsによるこのビデオ等がある。

Kerzkowskiによると、同社が対象としているYouTuberは「購読者数4万、10万、20万人のレンジ」で平均購読者数4万6000人だ。

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同社は昨年シードファンディングを実施し、スタートアップスタジオのThe Scicneらが出資した。ScienceのCEO Mike Jonesは私に、FameBitは「コンテンツの微小化」が引き起こした問題への答だと言った。多くのクリエーターがパブリッシャーの役目も担い、「どうすれば視聴者を開拓できるのか」「どうやってスポンサーと関係をつくりビジネスとして成長させるのか」という悩みを抱えている。

「われわれは一人のビッグスターではなく、小さなクリエイターたちの価値をブランドに知らしめる役目を果そうとしている」と、FameBitの共同ファウンダー・COO Agnes Kozeraは言う。「多くのファンを持ち、驚くほどすばらしいコンテンツを作るニッチチャンネルがたくさんある」。

さらにKozeraは、このビジネスモデルのおかげでFameBitは「大小を問わず」どんなクリエイターとも仕事ができると言った。


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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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