Fetch、倉庫オートメーション向けロボットの新種を投入

Fetch Roboticsは2500万ドルのシリーズBラウンドで2017年度を締めくくり、総調達額を4800万ドルとした。カリフォルニア州サンノゼ拠点のオートメーション企業に対する投資家の期待が高いことは明らかだ。昨今自動化された倉庫では、人員整理が行われているところが多いと言われているが、Fetchは人間と機械が力を合わせて働く環境の提供を約束している

本日(米国時間4/5)同社は、倉庫配送作業で発生する苦痛をいくらかでも取り除くためのロボットを2種類発表した。いずれも同社のロボット、VirtualConveyorに付加するプラグインモジュールだ。Virtual Conveyorは倉庫版のRoombaとでもいえるロボットで、A地点からB地点まで、人や物との衝突を避けながら無人で移動する。

RollerTopは、その名の通りロボットの上部に一連のローラーを付加する。ローラーはそれ自身が動力を持つためロボットはベルトコンベヤーまで移動して、位置をあわせて箱を送り込むことができる。もうひとつの新機能であるCartConnectは金属製スパイクのついたモジュールで、倉庫周辺でカートを拾って持ち運ぶことができる。

今週TechCrunchはCEO Melonee Wiseと、最近完成した同社のサンノゼ事務所で話をする機会を得た。Wiseによると、今回追加されたモジュールはFetchにとって大きな役割を果たすという。同社はロボティックハードウェア本体に大きな変更を加えることなく、このようなハードウェアアクセサリーとソフトウェアアップデートを中心にして機能を追加している。

これらのモジュールは、適切なアドオンを揃えることで幅広い作業をこなすシステムへを作り上げるための重要なステップだ。Amazonなどの企業が倉庫作業の概念を完全に変えてしまい、多くの企業が時流に遅れまいと戦っている。DHLがすでにFetchの機械を導入したこともその現れだ。

ロボットが、工場労働者に負担をかけている反復的で骨の折れる仕事をこなす実用的な存在であることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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