Fireflyは初試みのロケットを打ち上げるも空中爆発、機体は完全に破壊される

Firefly(ファイヤーフライ)はカリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地から初のロケットを打ち上げた。ロケットには地球低軌道にのせる数多くのペイロードが積載されていた。ロケットは計画通り打ち上げられ、打ち上げ後はかなり順調なように見えた。だが、明らかな爆発があり、そして宇宙到達前にロケットは完全に破壊されるという「異常」事態となった。

米国時間9月3日に打ち上げられたロケットはFireflyのAlphaで、同社にとって初の試みだった。実際のところ、打ち上げパッドからの離陸は成功し、ロケットの破壊は「マックスQ」として知られる、大気圏内で最も動圧を受ける点を過ぎた後に起こったように見える。

Fireflyは、Everyday Astronautがホストするライブストリームで爆発の様子が流れてから程なくしてTwitterで声明を出した。このライブストリームにはFireflyが提供した音声と動画があった。Fireflyは、地上のスタッフがリスクを最小限に抑えるため、そして安全プロトコルに従って打ち上げパッドとその周辺を離れた、と付け加えた。

同社はAlphaロケットに何が起きたのか、なぜ機体を失ったのか、詳細を提供する見込みだ。発表があり次第アップデートする。

オースティン拠点の民間商業打ち上げ会社であるFireflyはもともと2014年の創業で、破産を乗り越えて2017年にFirefly Aerospaceとして生まれ変わった。同社のAlphaロケットは小型の完全消耗品であり、2200ポンド(約998kg)のペイロードを低軌道へと運搬できる。同社はまた1万7000ポンド(約7711kg)のペイロードに対応するBetaロケットも開発中だ。

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Nariko Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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