Foxconn、トランプ大統領との会話を受けウィスコンシン工場計画を復活

Foxconnがウィスコンシン州に100億ドルの工場を建設する計画が復活したようだ。数年の行ったり来たりを経て、製造の巨人は米国中西部に工場を作る計画を改めて宣言した。今日(米国時間2/3)の声明には、ファウンダー・会長のTerry Gouとドナルド・トランプの電話による会話が言及されている。

「ホワイトハウスと当社の生産的な議論、およびドナルド・トランプ大統領と当社Terry Gou会長とのプライベートな会話を経て、Foxconnは、Wisconsin Valley Science and Technology Parkの中心地にGen 6 組み立て工場を建設する計画を進める」と声明に書かれている。「このキャンパスは高度な生産施設としてだけでなく、地域のハイテクノロジー革新の中心地として機能するだろう」。

今週同社は、テレビ工場の計画を再検討していると発表し、当初掲げていた製造職よりも研究者、技術者の雇用に興味があることを伝えた。「テレビに関して米国にわれわれの居場所はない」とGouは当時語った。「ここでは競争できない」。

製造職の増加は、過去最長の政府機能停止と中国との冷え切った関係のなか、支持を失いつつあるトランプ大統領にとって朗報だ。CNBCによると、州政府は40億ドルの減税で誘致の魅力を高めている。

当初の2000万平方フィート(186万平米)キャンパスの計画は2017年にホワイトハウスで初めて公表され、1万3000人の職を供給するとされた。製造工場の維持に苦悩する米国にとってまたとない話だ。

しかし、詳細は依然として不鮮明だ。

「このたびの決定は、ウィスコンシン・プロジェクトのTFT技術との適合性を決めるために最近行われた包括的、系統的評価に基づくものでもある」と声明は述べている。「われわれは評価を実施すると同時に、当初計画を越えてウィスコンシン全体への投資拡大も検討している。これは当社、従業員、地域コミュニティ、ならびにウィスコンシン州すべての長期的成功を見据えたものだ」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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