GM、シルバラードEVの生産を2023年初頭に開始予定

GM(ゼネラル・モーターズ)はCES 2022でシルバラードEVを公開する予定だが、実際に手に入るまでにはかなりの時間がかかりそうだ。Automotive Newsによれば、GMはその主力電気ピックアップの生産を2023年初頭に開始し、その年の後半に販売を始めることを明らかにしたという。それは、2021年12月に出荷されるハマーEVピックアップよりもずいぶん遅れるし、現在は2023年初頭に出荷が予定されているハマー電動SUVにも数カ月遅れることになる。

GMはすでに重要な詳細のいくつかを小出しにしているが、それでも全体的な詳細に関してはまだ伏せたままだ。シルバラードEVは、ハマーやキャデラック・リリックと同じ駆動機構とUltium(アルティウム)バッテリー技術を利用し、400マイル(約640km)以上の航続距離と4輪ステアリングの採用を約束している。通常バージョンには目立つインテリアとしてガラスルーフが採用されているし、商用ユーザーのためのバージョンも用意されている。

登場のタイミングは理想的ではない。シルバラードEVは、主要なライバルになることが予想されるフォードのF-150ライトニングから1年以上後に登場する。Tesla(テスラ)のサイバートラックも、より早く到着するかもしれない。価格はまだ不明だが、新興EVであるリビアンR1Tが今後2年間、シルバラードの顧客の一部を吸収する可能性はあるだろう。CES 2022での発表は、関心を呼び起こし、期待を高める重要な役割を果たせるかもしれない。購入を検討している層は、シルバラードがさらに待つ価値があるかどうかを知りたいと思うだろう。

編集部注:本記事の初出はEngadget。著者のJon Fingas氏はEngadgetの寄稿者。

画像クレジット:GM

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(文: Jon Fingas、翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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