GMが実際に走行中の車両内で車載アプリのテストを行なう環境を提供

GMは、車載用インフォテインメントシステムで使用するソフトウェアを開発者が簡単に開発できるようにするために、多くのことを行ってきた。1月には、車両からの様々なデータへのアクセスを可能とし、デトロイトに置かれた特定の開発者用ハードウェアを使わずとも、デスクトップでシミュレータを使ってソフトウェアを開発することを可能にした。

そして今回GMは、開発者が実際の車両のリアルな状況の下で、作成した車載ソフトウェアをテストすることを可能にするアプリケーションGM Dev Clientの提供を始める。その機能の中には車が走行中にノートPCを介して、調整を行ったり変更を行なう更新をリアルタイムに行なう機能も含まれている(もちろん操作は運転手ではなく、同乗者によって行われる)。

これは、開発者たちが自動車メーカーのネイティブソフトウェアプラットフォームをターゲットにして開発する手段の大きな変化だ。これまでは、例えばiOSやAndroidのように、開発に対する広範囲の最適化が行われたことはなかった。安全が最優先であることを保証するための制約はまだあるものの、このことによって、車内で使用するためのアプリを構築する際の問題が大幅に削減される。

開発者が車内でテストできるようにするには、まず最初にNGI SDK(今年初めにGMがリリースした、デスクトップ上で仮想インフォテイメント環境を用いた開発を可能にするソフトウェアキット)をダウンロードしてインストールしなければならない。仮想環境上でアプリが出来上がったら、それをGMに提出し内部レビューを受ける。その結果承認されたなら、開発者のAppShopを通してDev Clientを利用できるようにする。開発者はホワイトリスト登録を受けるために、車に固有の車両識別番号を提供する。

この時点で、開発者を積極的にサポートし、車両用のアプリケーション開発プロセスを改善することは、賢い動きだ。GMはわずか6ヶ月でこのプロセスを隅々に渡り大幅に改良した。そしてこの動きは来たる自動運転車ブームに向けて、車内アプリで先行したいと考える開発者たちから歓迎され、その採用を促進することだろう。

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(翻訳:Sako)