
2020年、みなさんの多くがクッキーやパン、ケーキなどのあらゆる種類のものを焼いてきたと思うが、驚くべきことにGoogle(グーグル)のAIが「breakie(ブレッキー)」と「cakie(ケーキー)」という2種類のハイブリッドスイーツのレシピを考案した。
これら新しいレシピの起源は、同社のツールAutoML Tablesのデモのようだ。AutoML Tablesはコードレスモデル生成システムで、「人工知能」というよりむしろ、スプレッドシートの自動化に近い。しかしそんな細かいことにこだわってると、レシピにたどり着けない。
昨年の春、Sara Robinson(サラ・ロビンソン)氏はこれらのツールで遊んでいた。機械学習とベーキングに興味があった彼女は、新型コロナウイルスの猛威を避けるために引きこもる間、いろいろと試し始めた。
そのとき彼女は、レシピ見てそれがパンなのか、クッキーなのか、ケーキなのかを自動的に判断しその理由も教えてくれるシステムを設計しようと思っていた。たとえばバターと砂糖の量が多いとクッキーに答え、イースト菌があればパンだと判断するような。

画像クレジット:Sara Robinson
もちろん、そんな単純でわかりやすいレシピばかりではないし、ツールも100%正確ではない。そこでソビンソン氏は考えた。それが何なのかをシステムが判断できないレシピは、どのようなものだろうか?と。
彼女はさまざまな材料を使って試し、ついに機械学習のシステムがきっちり50 / 50でクッキーでもあり、ケーキでもあると判断するレシピ「ケーキー」を考案した。

「ケーキー」(写真左)と「ブレイキー」(写真右)とロビンソン氏(画像クレジット:Sara Robinson/Google)
「おいしいです。不思議なことに、ケーキとクッキーのハイブリッドを作るようにマシンに命令したときに出来上がるだろうと私が想像していたような味がします」と彼女は書いている。
彼女が作ったもう1つのハイブリッドスイーツが、お察しのとおりパン(bread)が半分、クッキー(cookie)が半分の「ブレッキー」だ。「ふわふわのクッキー、マフィンのような触感」だという。確かにブレッキーは下の固いところがないマフィンのようだ。名前も「muffin tops(マフィントップ)」というよりもブレッキーのほうがいい(最初は「brookie(ブルーキー)」と名づけたとのこと)。
これらの材料とその比率はおそらく以前から存在していたか、試されていたものだが、古いレシピを使って新しいレシピを生み出す方法としては確かにおもしろい。
以下のレシピはそのまま使うことができるものだが、バニラやチョコチップはロビンソン氏が自身が加えたもので、アルゴリズムが考案したのは各材料の比率だけだ。また焼き方も人間が考える(AIは焼く温度や容器については何も把握していない)。いつもの週末スイーツとは違うものを作ろうとした場合、AIが考案したレシピのほうがおいしいかもしれない。

画像クレジット:Sara Robinson/Google

画像クレジット:Sara Robinson/Google
カテゴリー:人工知能・AI
タグ:Google、レシピ、料理
画像クレジット:Sara Robinson
[原文へ]
(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)