Google、スマートフォンの容量不足時に削除アプリケーションを提案する機能をテスト中

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スマートフォンの容量不足に悩んだことがある人は多いのではなかろうか。撮影できる写真やビデオの容量は大きくなる一方だし、デバイスに保存しているミュージックライブラリーも増える一方だ。空き容量が少なくなって、新しいアプリケーションをダウンロードしようとしてもできないという事態になってしまった人もいるに違いない。そういう状況に対処する手段について、Googleが5月半ばから新機能をテストしていたようだ。Google Playのインタフェースを新しくして、容量を増やすために削除するアプリケーションのレコメンドをしてくれるようになるというものだ。

このニュースを最初に報じたいのはAndroid Policeだ。新しい機能をずばり「アンインストール・マネージャー」と呼んでいる。

アプリケーションをインストールする空き容量が足りない場合、新しいウィンドウがポップアップして、空き容量を増やすためにアンインストールするアプリケーションの提案を行なってくれる。また「設定」メニューの中の「ストレージ」にもリンクしていて、こちらから不要なメディアファイルの整理を行うこともできるようになっている。ただし、メディアファイルの削除時にGoogle Driveなどのクラウドにアップロードする機能などは実装されていないようだ。

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ちなみにこのアンインストールマネージャー機能は、アプリケーションのサイズだけに基づいて削除アプリケーションを提案しているわけではない。アプリケーションの利用頻度についてもチェックしているのだ。そうした使用頻度の低いアプリケーションがサイズの大きな順に表示されるようになっている。消しても良いアプリケーションをチェックして「CONTINUE」を押せばアンインストールが完了する。

ディスク容量不足は、ローエンドのデバイスを使っている人により深刻な問題となる。そしてAndroidデバイスには確かに「ローエンド」機種が存在するのだ。Android端末の価格はますます下落しており、それがために端末シェアではiOSデバイスに大きく水をあけることとなっている。そんな中、アプリケーション側、とくにゲームなどでは大容量を必要とするものが増えてもいて(Android PoliceによるとLEGO Star Warsはギガバイト単位で容量を必要とするようだ)、容量不足に悩む人は増えているようでもある。

Googleは、容量が大きくて読み込みに時間もかかるようなアプリケーションについて、アプリケーションをブロック毎に読み込んでインストールおよび実行するInstant Appsという仕組みを導入し、開発者にも情報を提供している。今回試験運用されているアンインストールの機能は、Instatnt Appsとはまた別の形でインストールなどを行う際の問題を解決するためのものであるようだ。

なお、アンインストールマネージャーの機能は、少なくとも現在のところは一部の利用者のみに提供しているようだ。

信頼できる筋からの情報によれば、この機能を全員にオープンにするのか、もしするのであってもいつ行うのかなどは決まっていないとのことだ。

Googleに問い合わせてもみたが、オフィシャルなコメントをもらうことはできなかった。

Image credit: Android Police

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(翻訳:Maeda, H