Google、ニュースサイト運営者が自己情報を管理できるダッシュボードを公開

ヨーロッパのニュースサイトのパブリッシャーがなにかと喧嘩腰なのとは違って、アメリカのパブリッシャーはGoogleニュースに取り上げられることを歓迎している。 今日(米国時間8/4)、GoogleがスタートさせたGoogle News Publisher CenterはGoogleのクローラーがニュースサイトをインデクシングする方法をパブリッシャーがある程度コントロールできるようにするダッシュボードだ。

これまで、パブリッシャーはGoogleのクローラーがサイトの構造を適切に把握してくれるよう祈るしかなかった(sitemapsを使えば多少の影響を及ぼすことはできたが)。今日からパブリッシャーはPublisher Centerを利用して、たとえば、サイトの各セクションに「政治、テクノロジー、旅行」のようにカテゴリーを付与することができるようになった。Google自身もニュースの分類が容易になり、また選挙や大きなスポーツ試合など、特別のイベントが起きていることをいち早く知る手がかりにもなる。

「Publisher CenterはあなたのサイトがGoogleニュースに掲載される場合、そのニュースソース情報を定義するツールです。サイト情報を正確かつ最新のものに保っておくことはGoogleニュースの読者、パブリッシャー双方の利益になります」と サービスのFAQに書かれている。

パブリッシャーはPublisher Centerを利用してサイト名や種類(ブログ、風刺、意見)などサイトの基本的な情報をアップデートできる。

これまでGoogleのクローラーがこうしたアップデート情報を正しく取得してくれなかった場合、サイトのパブリッシャー側でその間違いを訂正する手段はほとんどゼロだった―Googleというのは懇意な担当者に電話して訂正を依頼できるような相手ではない。今回のアップデートでパブリッシャーは自分たちのサイトの記事のGoogleニュースへの取り上げられ方をいくぶなりとコントロールできるようになった。

当面、Publisher Centerはアメリカを本拠にするサイトが対象だが、Googleでは近く他地域にも拡張するとしている。また機能もおいおい拡充されていくという。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。