Google、ネオナチ・サイトへのドメイン提供を解約――Daily Stormerはシャーロッツビルの犠牲者を罵倒

ドメイン・ホスティング・サービスの大手、GoDaddyがネオナチ・サイト、Daily Stormerへのドメイン提供を解約した後、同サイトはGoogleにドメイン登録を移していた。しかしGoogleもドメイン名登録の契約を解約した。

Googleの広報担当者はTechCrunchの取材に対して、「Daily Stormerにサービス約款違反があったため、われわれは同サイトのGoogle Domainsにおけるドメイン登録をキャンセルした」と述べた。ただしこの記事の執筆時点はではまだサイトは生きており、whois検索するとDaily StormerのレジストラーとしてGoogleが表示される。Daily Stormerは暴力的、反ユダヤ主義的な白人優越主義的見解を宣伝するサイトとして知られている。

自ら「世界でもっともジェノサイド的な共和党サイト」と名乗るDaily Stomerはシャーロッツビルの襲撃事件の犠牲者を罵倒したため、まずGoDaddyがドメイン登録を拒否した。続いてハッカー集団のAnonymousの攻撃を受けたとして週末からこうしたニュースがマスコミの大見出しになっていた。今日、Anonymous関連のTwitterアカウント、@YourAnonNewsはこのハッキングはサイトへのトラフィックを増加させるためのフェイクニュースだと否定した。

シャーロッツビルにおける白人優越主義の集会に抗議するデモが自動車テロに遭い、死傷者を出した事件に関連して、Daily Stormerが犠牲となったHeather Heyerを罵倒する記事を掲載したため、GoDaddyは土曜日にサイトのドメイン登録を解除していた。GoDaddyはこの決定について、「問題の記事が現実の暴力的事件の直後に発表されたことに鑑み、われわれはこの記事が更なる暴力的事件を誘発する危険があると判断した。これはわれわれのサービス約款に反する行為となる」という声明を発表している。

Featured Image: JOSH EDELSON/Getty Images

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。