Google、モバイルアプリの症状検索を強化してWebMDに挑戦

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体に異変を感じてネット検索したことが一度でもある人なら、ただの風邪ではなく恐ろしい人食いウィルスに侵されたのではないかと心配したことがあるに違いない。Googleは、そうした心配や混乱をなくすべく、Googleアプリにいくつか手を加えようとしている。

現在Googleのモバイルアプリは音声検索に対応していて、サンフランシスコの天気や、調理の時間等を教えてくれる。このほど同社は、Googleプラットフォームで過去に言及された数百万件の健康に関する検索結果(全検索の約1%)を分析し、 知識グラフを通じて医師から集められた医療情報に照らしてチェックすることによって、精度の高い病状検索を提供しようとしている。

もうすぐ、「頭の片側が痛い」とあなたが言えば、Googleは「頭痛」「片頭痛」「緊張性頭痛」「群発性頭痛」「副鼻腔炎」「風邪」等の関連する症状をリストアップしてくれるようになる。

「例えば『頭痛』等、個々の症状について、全体的説明と自己治療法に関する情報、および医者にかかるべき状態の概要も伝える」と、アップデートを告知するGoogleのブログ記事に書かれている。

Symptoms Search

この新技術はかなり役立つかもしれない。現在多くの人々は単に検索ワードを入力しては、素人の言葉に翻弄されたり、WebMDでおかしの診断を下されている(最後に同サイトを訪れた時、私は、筋けいれん、胆石、または腎臓がんと判定された。実際には筋けいれんだった)。

Googleのクラウド機械翻訳プラットフォームは、アプリの音声入力検索を強化し、Googleがあなたについて知っていることに基づいて、時間と共に検索結果を改善していく。

アップデートはまずモバイルのみで、米国内の英語システムで公開される。Googleは、今後新たな症状、言語を加えて他の国々でも新機能を提供していく計画だと言っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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