Google、ChromeでWebVRを正式サポート

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バーチャルリアリティーがウェブにやってくる。

スマートフォンでVRを使うというのはかなりの熟考を要する判断だ。ヘッドセットにスマホを差し込み、映しだされたメニューを操作してホーム画面からアプリを立ち上げることでヘッドセットの中の体験が始まる。今日GoogleはVRコンテンツをもっと簡単に発見できるように、ChromeブラウザーにWebVRを組み込んだ。

これまでChromeはモバイルブラウザーでWebVRに対応していなかった。つまりブラウザーは端末の位置や方向、入力コントローラー等に関するデータを取得できなかった。このデータがあれば、Chromeはずっとリッチな体験を提供できる。ユーザーは専用ページへ行ってWebVR体験をスタートさせ、あとは指(デスクトップならマウス)で操作するか、Daydream Viewヘッドセットに差し込んでさらに没頭的体験に浸ることができる。

Googleは昨年12月に、Chromeのベータ版でWebVR APIに対応したが、今回一般開放した。

WebVRを使うと、企業やコンツンツ制作者はネイティブVRアプリの経験がなくても、VR体験の世界を探究できるようになる。Chromeのこのアップデートでは、ウェブサイトは360度ビデオを掲載してユーザーに見せるだけでなく、Daydreamのヘッドセットとコントローラーを使ったフル体験の提供も可能になる。

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Googleは公式ブログで、SketchFab、Matterport、およびPlayCanvasらの初期パートナーを紹介している。

現在この拡張機能は、GoogleのDaydreamヘッドセットのユーザーまたはヘッドセットなしでスマートフォンかデスクトップでVRコンテンツを見る人を対象にしている。Googleは同社のCardboardプラットフォームををはじめとする他のヘッドセットにも対応すると話している。ゴーグルはDaydreamのみに対応しているので、iPhoneユーザーは当然除外されるが、いずれGoogleがCardboardにフル対応すれば、iOSでも使えるようになるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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