Google、Play Storeでチャートのランク上昇を狙うインチキ・アプリ退治フィルターを強化

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今日(米国時間10/31)、GoogleはPlay Storeに新しいアプリの検知・削除システムをロールアウトしたと発表した。このフィルターは、不正な手段でチャートにおけるアプリのランキングをアップさせようとするデベロッパー対策だ。

Googleは従来からこの種の不法行為を探知するテクノロジーをPlay Storeで利用してきたが、 新システムは正確性がさらに一歩強化されているという。アプリの順位が上昇した場合、Googleは不当な手段によるものではないかどうかチェックし、不当な手段を発見した場合、新システムはこれをフィルターする。またデベロッパーが繰り返しこうした手段を取る場合は、アプリ自体をGoogle Playから抹消する。

Googleもブログで説明しているとおり、こうした不当な行為はGoogle Play デベロッパー・ポリシーに違反するだけでなく、Androidコミュニティー全体に損害をもたらすものだ。アプリが不当に順位を上げると、正当な順位に表示されるはずだったアプリ開発者には不利益になるし、消費者はアプリを選択する上で誤った情報を見ることになる。

アプリの表示に関して詐害的行為が監視されているのはGoogle Plaだけではない。Appleも iTunes App Storeで同様の問題に直面してきた。デベロッパーはストア内の表示順位をアップするためにダウロード数を「買う」、つまり専門業者にダウンロードとインストールを依頼することがある。

この間、われわれは自動ダウンロード・ボットからアプリの強制インストールを企むインチキ広告正真正銘の詐欺評価の偽装までさまざまな怪しげな試みを報じてきた。こうした不当行為は一部のデベロッパーのアプリを本来あるべきランク以上に位置づけてきた。

もっともGoogle Playではユーザーがこれまでどんなアプリをインストールしたかという履歴に基づいてカスタマイズされた推薦によってアプリの発見が行われている。つまりiTune App Storeの場合ほどトップ・チャートの役割は大きくない(ランキングのチャートは別のタブ内にある)。

Googleによれば、新システムは今日から稼働するという。デベロッパーがサードパーティーのマーケティング・サービスを利用する際は、合法的な手段のみ利用するものであるかどうか確かめるようGoogleでは勧めている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+