GoogleがオープンソースのSaaS、Cloud Foundry Foundationのゴールド・スポンサーになる

MOUNTAIN VIEW, CA - SEPTEMBER 02:  The new Google logo is displayed on a sign outside of the Google headquarters on September 2, 2015 in Mountain View, California.  Google has made the most dramatic change to their logo since 1999 and have replaced their signature serif font with a new typeface called Product Sans.  (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

GoogleがCloud Foundry Foundationにゴールド会員として参加する。しかしGoogleは最近、この財団の元CEO Sam Ramjiを社員に迎えたぐらいだから、参加自体はそれほど大きなニュースでもない。

Cloud Foundryのゴールド会員にはほかに、Accenture, Allstate, CenturyLink, Huawai, Phillips, Verizonなどがいる。しかしGoogleはCisco, IBM, SAPなどのように、大型のスポンサーを意味する最高ランクのプラチナ会員にはならなかった。

Google CloudのVP Brian Stevensが発表声明の中で言っている: “Google Cloud Platformは最初からすべてのデベロッパーと企業にとって等しく一様にもっともオープンなクラウドサービスであることを目標としている。Google Cloud Platformは、彼らが立派なソフトウェアを容易に構築して動かすことのできるプラットホームでありたい。そのための努力の重要な部分のひとつが、オープンソースコミュニティの活発なメンバーとして、デベロッパーと直接的に協働していくことである…それが世界中のどこの、新興スタートアップであれ、あるいは大企業のデベロッパーであれ、分けへだてなく”。

多くの点でCloud Foundryは、OpenStackというInfrastructure-as-a-Service(IaaS)に対して、それらのインフラをベースとするPlatform-as-a-Service(PaaS)という性格を持つ(GoogleはOpenStackのスポンサーでもある)。StevensによるとGoogleは、加盟する前からCloud Foundryのコミュニティとはすでに密接に協働しており、Google Cloud Platformの上でCloud Foundryを利用できるようにしている。また同社のハイブリッドモニタリングソリューションStackdriverをはじめ、一部のクラウドサービスも、Cloud Foundryを統合している。

Cloud Foundryのユーザーが自分の好きなクラウドプラットホームを使うことを、もちろんGoogleは妨げるものではないが、でも彼らの多くが有力大企業なので、Googleの今後の営業努力の対象にはなる。Sam Ramjiを迎えたからには、近い将来きっと、Google/Cloud Foundry関連のニュースを私たちは見ることになるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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