Googleが(Nestが)Dropcamを$555Mで買収

何週間も前から 、Googleが簡易監視カメラのDropcamを買収するという噂があった。

今日(米国時間6/20)、その噂が事実になった。

正確に言うと、この前Googleに買収されてGoogleの一部になったNestが、Dropcamを買収したことを発表した。詳細は今調べ中だが、現金で5億5500万ドル、という買収価額はすでに発表されている。

Dropcamを知らなかった人、いる? いろんなものを作っているけど、社名と同じ名前の製品はWiFi対応のセキュリティカメラ(ビデオの画質により149ドルと199ドル)で、ユーザのメンテナンス努力がほとんど要らない。すでにWiFiでインターネットにアクセスしているお家(うち)では、なにしろカメラを電源につなげば、それでセットアップ完了だ。またDropcam社のクラウドサービスを利用してリモートで画像を見ることもできるが、その料金は無料だ。ただしアーカイブを保存してほしい人は、月額10〜30ドルを払う(従量制)。

DropcamのファウンダGreg Duffyは、ブログ記事で買収について説明している:

NestとDropcamには、よく似た血が流れている。どちらも、既存の時代遅れの、生活を良くするどころか悪くする製品に対するフラストレーションから生まれた。NestのファウンダTonyとMattと何度も話し合いを重ねた結果、われわれが同じビジョンを共有していることが明らかになった。

Googleがサーモスタット(のNest社)を買ったことを非難するプライバシー活動家は、今回の買収で逆上するだろう。〔監視カメラの情報をGoogleが利用する、との懸念から。〕

そこでNestのファウンダMatt Rogersは先手をうった。彼は活動家たちをなだめるために、Dropcamの買収についてこう述べている:

Nestの顧客データがそうであるように、DropcamもNestのプライバシーポリシーに従う。データは、顧客の許可なしには、Googleも含め、誰とも、どことも共有されない。Nestは有料のビジネスモデルであり、広告収入に依存しない。Dropcamの買収にあたり弊社は、同じポリシーをDropcamにも適用する。

Crunchbaseによると、Dropcamのこれまでの資金調達額は4800万ドル弱だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。