GoogleがiOSとAndroidの検索アプリに「ストーリー」機能を追加、まずは米国、インド、ブラジルから

Google(グーグル)は米国時間10月6日、iOSおよびAndroidのGoogleアプリにStories(ストーリー)機能を導入したことを発表した(Googleブログ)。同アプリには8億人以上の月間ユーザーがいる。対象地域のユーザーには、参加パブリッシャーによるビジュアルなStoriesが一覧表示される。Storiesには、フルスクリーンのビデオ、写真、オーディオなどがあり、同じパブリッシャーの別のコンテンツにリンクすることもできる。

同社はしばらく前から独自のStories製品を開発してきた。2018年にはグーグルのAccelerated Mobile Pages(高速モバイルページ)プロジェクト向けに開発されたテクノロジーを元にしたAMP Storiesを導入している。Storiesはすでにモバイル版Google検索に組み込まれていて、Snapchat(スナップチャット)やInstagram(インスタグラム)、Facebook(フェイスブック)などのアプリにあるストーリー機能に代わる独自機能として提供されている。しかしグーグルの場合、Storiesはパブリッシャーコンテンツに焦点を合わせている。

画像クレジット:Google

米国時間10月6日、グーグルはこのビジュアルコンテンツをAMP Storiesではなく「Web Stories」と名前を変え、まず米国、インドおよびブラジルのGoogle検索アプリに組み込んだ。

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ユーザーにはDiscoverタブのトップに Web Storiesの一覧が表示され、タップするとフルスクリーンのストーリー体験が始まる。他のアプリのストーリー機能と同じく、グーグルのWeb Storiesでもタップかスワイプで別のストーリーに切り替えることができる。

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Storiesを制作するパブリッシャーはストーリーの収益化、ホスティング、シェア、他のStoriesへのリンクを自分で管理できるとグーグルはいう。パブリッシャーは、WordPress用Web StoryエディターやMakeStoriesNewsroomAIなどのドラッグ・アンド・ドロップツールを使ってStoriesを作ることかできる。

このフォーマットのアーリーアダプターたちは、Web StoriesをGoogle検索に載せるためだけでなく、自身のウェブページやソーシャルチャンネル、ニュースレターなどにも使っているとグーグルは話している。

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グーグルは数多くのパブリッシャーの検索向けWeb Stories制作に協力しており、そこにネイティブモバイルアプリも加わった。パートナーにはForbes、Vice、Refinery29、USA Today、Lonely Planet、Now This、Thrillist、PopSugar、The Dodo、Busle、Input、Nylon、The Hollywood Reporter、Blavity、PC Gamer、Golfweekといった多くのパブリッシャーが名を連ねている。グーグルはこれらのパブリッシャーと協力してこの新製品を開発したという。

これまでに2000以上のウェブサイトがStoriesを公開し、グーグルにインデックスされている。

iOSおよびAndroid版Googleアプリのアップデートは、米国時間10月6日に公開される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook